畑中政昭公式webサイト

水道事業の統合について

以前のチラシにも掲載したトピックですが、水道事業の経営は、人口減少社会に伴い非常に硬直化していきます。

人口が減るということは「水道料金を支払うお客様が減る」ということなので収入は減少。
老朽化した水道管も更新していかねばならないので支出は増加。
将来的に「入が減りて、出が増える」事実が待っているわけです。

しかし、現在の水道会計は黒字。
黒字ということは「水道料金を多く徴収している」ことになります。
だから「料金を値下げすべき」という論が成立します。

さて、ここで意見が分かれるわけです。
「黒字だから料金を値下げすべき」「将来的に値上げするんだから据え置くべき」という両論です。

みなさんは、どう考えますか?

私は将来世代にツケを回さないという政治信条からも、後者の考え方です。

水道料金は値下げすると、何年後かに値上げされるシミュレーションが出されています。
これには、節水努力をしている市民への還元や統合後の経費削減などが理由として考えられるため、グラフだけではその内情は読み取れませんし、あくまでシミュレーションです。しかし、一般的には、値下げをすれば、将来の値上げの「幅が大きくなるか」「タイミングが早くなるか」のどちらかを選択しなければなりません。

繰り返しますが、これは両論とも大義が成り立つので意見が分かれやすいものと考えます。

ちなみに、高石市の水道料金は20㎥をベースに考えると、府下20位、真ん中ですね。

水道料金の支払いで困窮させる世帯を作ってはいけませんが、同時に、敬虔な値下げは将来世代にツケを回すことになります。

将来の高石市民が「あのときの大人は自分たちのことしか考えてなかった」と言われないような政策決定をすべきと考えています。

キャプチャ