市内の小中学校で使用される教科書が今夏決まることになります。
この教科書採択をめぐっては、記述内容に「歴史認識の違い」があるという理由から、様々な論戦と水面下での攻防、採択に至るまでの「こんな教科書を使うべきだ」という主張が繰り広げられてきました。
「右寄り」「左寄り」と言われる人達から、「自分たちの望む歴史教育」を遠回しに訴えられてきましたが、いま一度、確認しておかなければならない大前提は「教育の政治的中立」。

教育基本法第14条第1項
「良識ある公民として必要な政治的教養は,教育上尊重されなければならない。」
第2項
「法律に定める学校は,特定の政党を支持し,又はこれに反対するための政治教育その他政治
的活動をしてはならない。」

と定められており,学校の教育活動が政治的や宗教的に偏っていてはいけないとなっています。
これは大東亜戦争時に子供達への教育が国策によって歪められていたことからの反省によるものですが、戦後も偏った教育は続けられており、学校教員による恣意的な教科書の選定が問題となりました。

実際、現場の教員らだ推薦する1,2社程度の中から選ぶ悪弊が行われる「絞り込み」が問題視され、文科省はこの事態を改善すべく「絞り込みの禁止」を各自治体へ通知を出しました。

こういった経過や背景により、私が考える「教科書採択におけるこだわり」はいかに公正な手続きで教科書が選ばれているかというポイントです。

有体に言うならば、出来る限りの政治の中立性を保つために「議員が教科書の内容に口出しをし、自分のイデオロギーを押し付けるべきでない」と考えています。

そこで私は公正な手続きを確保するために以下の質問をおこないました。

質問1.平成28年度使用教科用図書の採択に際し、採択前の教科書の見本本を教育委員の自宅に送っているのか?

答弁. 教育研究センター(高陽小の南)での展示が平成28年度の7月10日に終了するので、そ
の後、教委の自宅に見本本を送付し、読んでいただく機会を確保する。

質問2.今回の採択より、下部機関により絞り込みや順位付けは不適切となったが、具体的な措
置は?

答弁. 高石市においては教員が調査員となり調査し、教科用図書選定委員会に報告する。報告
を受けた選定委員会は、それぞれの教科書の特徴をまとめ、答申資料を作成し、教育委員会に
答申する。答申において、全教科書会社の教科用図書の特徴を説明する。

 

文科省が出した通知の方向性としては、担保が取れた答弁だったので、これ以上の指摘は控えましたが、問題視すべき実態として「教育委員会が主体性をもって教科書を選定できているのか」という根本の課題は残ったままであると認識しています。

「従来使用の教科書からは変更しづらい」「答申結果と全く同じ選定結果を出している」「見本本と特徴だけでは十分な理解が得られない」などといった問題提起が全国の市町村から聞こえてくるように、高石市においても教育委員会の責任を明確にし、毅然とした立場で選定できるような環境の構築は必要であると考えています。

現場の一部の教員のイデオロギーが押し付けられるという「公正な手続きを害する」ことが高石市でされないよう、これからも注意を強めながらこの問題を考えていきます。

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

コメントはまだありません。

Comment feed

コメントする

*

フェイスブック

pdf文書をご覧になれない場合はAdobe Readerを取得して下さい。

Adobe Readerの取得はこちらから