畑中政昭公式webサイト

今年は予算委員長として頑張ります。

議会運営に関わる少しマニアックな話。

今年から予算委員長を拝命している私は、
全ての議員さんに自由闊達に慎重審議してもらえるような「審議の場」を中立的立場で作っていかなければなりません。

前回から何度か投稿している「雨の日でも遊べる遊具」に関係する案件が先日、委員会にて否決されました。
(じつに久しぶりの委員会否決!高志会は賛成しました。)
これは有料エリアの料金を設定する議案でしたので、色々な考え方があって然るべき。

それに関連する内容が予算にも計上されています。
そこで違和感が発生します。

「委員会で否決された内容が計上されている予算を別の委員会で審議すること」についてです。
「(委員会とはいえ)一度否定されたものを予算に計上されてるからといって、再度議論するのはいかがなものか」という論理が成立するわけです。

しかし、委員会には「審査独立の原則」というものがあります。
委員会はあくまで本会議の予備的審査機関だから、Aの委員会での決定はBの委員会審査を制約するものではないという原則。

流れからすれば当然のようにも思えるのですが、運営サイドとしてはあらゆる状況を想定して進めていかねばなりません。

万が一、Aの案件が否決されて、その内容が計上されているBの予算案建が可決するという逆転現象を生んでしまった場合は、どのような取り扱いになるかなど。

こういったケースをキチンと調べてから委員会を進行せねばならないので、
事務局から議長会へ問い合わせをしてもらい
→確認をとったうえで
→他の議員さんからも承諾をいただき
→委員会に臨めるようになります。

その間、約1時間。
(割と早い方だと思います)

議会は意思決定に時間がかかると言われますが、このようにして隙のない運営を心掛けねばならないので、なかなかスピーディーにはいきません。

ちなみに、午後1時に資料請求したものが午後4時に出てくるというケースも本日ありました。
何年か前には、答弁の調整で1日かかるという場面も。

市民によって選ばれた議員さんが気持ちよく頑張ってもらうためには、委員長として「速やか、かつ、丁寧に」直面する問題を解決していくことが必要なんです。