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北幼稚園、ヲハリの卒園式

H31・3・14 市立北幼稚園は50回目の卒園式を迎え、これを機会に閉園となります。

本来なら、H30の3月に閉園予定だったのを、高志会が「廃園と告げられてからの措置が早過ぎる」として、修正案を提出し、賛成多数で可決したものでした。

そもそもは、高石市が、公立幼稚園の児童数が少なくなったことを背景に、H30までに3園を1園に統廃合しようとする案でした。

しかし、統廃合の理由が納得性のあるものではなく、保護者からは反対の意見が寄せられました。
(前回は未耐震園舎の廃止だったが、今回は耐震工事済みの園舎が対象なので、なおさら廃止の理由が不明確)


保護者からすれば「閉園反対」が希望だったのでしょうが、私たちは「児童数減少による閉園はやむを得ない」という考えを持ってました。

保護者からすれば納得のいかない考えでしょう。

しかし、「それなら、せめて、1年でも廃園時期の延長を」と保護者の方々から切実な歩み寄りがあり、私たちも合意しました。

なので、そもそも「保護者の声は届ききっていなかった」のです。

ですが、せめて、「遅らせて欲しい」という一定のコンセンサスがとれたので、私たちは「閉園時期をH31まで延ばす」という修正案を提出しました。

公立幼稚園は二年保育だったので、廃園を延ばすということは、「廃園が分かっていても入園してくる子どもたちがいるということが前提」なのです。

私たちの考え方に反対の人間は「廃園が分かってるのに入園するわけがない、考え直した方がいい」とロビイングがありましたが、それでも当時の保護者は「廃園が分かってても入園したい」という声がありました。

繰り返し言いますが、保護者は「閉園そのものに反対」だったのに、閉園延長にそこまで覚悟を持っていたのです。

さて、そんな「廃園が分かってても入園してくれた子どもたち」の卒園式が今日だったのです。

11名の卒園児が、元気よく抱負を話してくれました。

でも、私からすれば「ありがとう」しか思えなくて。

入園してくれて、ありがとうという気持ちでいっぱいで。

(自分の考えとはいえ)閉園を止めれなくて申し訳ない気持ちも去来して。

今まででいちばん感慨深い卒園式でした。

終わってから、保護者と教育長に謝罪と感謝を伝えると、かえって感謝で返してくれました。

9510379319713

※ヲハリ・・・諸説あるが、終わりの由来とされている。「尾」がピンと張れらる「尾張り」というところから、「終止符」ではなく、以降も続くという意味合いが含まれる。