高石市立高石中学校の校舎を安全なものにするための請願について、無所属市民ネットは反対の立場で討論をさせていただきたいと思います。
 さきの総務文教委員会でも申し上げましたとおり、私たちは本請願の趣旨が高石市内のすべての小・中学校の耐震化促進であるなら賛成の立場でございます。しかし、本請願にある高石市立高石中学校の校舎の早急な耐震化を行うことという要旨は、他の小学校、中学校の耐震化を後回しにし、高石中学校の耐震化を優先すべきであるということになります。
 本市の小・中学校の耐震化計画には、避難施設に指定されている屋内運動場やIs値の低い校舎から、また地域バランスを考慮した上で、順番に耐震補強を実施していくとあります。そこで決定された耐震化の順序を変更し、高石中学校のみ優先に補強するとなれば、後回しにされた小・中学校の生徒さんや保護者の方々、また卒業生の方々はどのような思いで耐震化される順番を待つのでしょうか。他の小・中学校の保護者の方々からも、本請願が可決されるとなると自分たちも請願を提出せざるを得ないというご意見もいただいております。そのような市民間の対立を招いてしまうのは、請願者の意図ではないと思っております。
 市内すべての小・中学校の耐震化という思いを文書の裏側に読み込めるとおっしゃられた議員の方もいらっしゃいますが、私たち市会議員は文書に書かれているそのままの内容を選択、判断しなければなりません。12月8日現在で2万3,138名もの署名を集めることができたこの活動は、本当に大変な活動だったと思います。後輩たちを安全な校舎で勉強させてあげたいという純粋な思いで活動されたと思います。だからこそ、この請願が本当の意味で実を結ぶお手伝いを私たち市会議員はしなければなりません。文書の内容を変えて、請願を生まれ変わらせることだってできたはずです。もちろん、私たちもその旨を提案させていただきました。しかし、残念ながら文書はそのまま提出されました。
 紹介議員は、市民の情報量は私たち市会議員よりも少ないのだから、思いを理解してあげるべきだとおっしゃいました。思いは痛いほど理解しております。しかし、情報量が少ないからこそ、私たち市会議員が市民に対して正確な情報を提供しなければならないのではないでしょうか。耳ざわりの悪いことも言わなければならないでしょう。時にはおしかりを受けることだってあると思います。でも、本当に市民のことを考えるなら、同じ土俵に立って、一緒に悩んで一緒に考える、そして同じ課題を共有して、現実的に実現可能となる努力をしなければなりません。紹介議員なら、なおさらのことであると思います。本当に残念であると思っております。
 この約2万3,000名の署名の請願を一たん取り下げて、そして行政に市民の声を届ける請願に生まれ変わらせることは可能だったと思います。この技術的な問題をクリアすれば、本当に市民の声を行政に届けることができた、実現可能になる、可能性だって大いに芽生えた、そのような気持ちでいっぱいでございます。
 高石市は、耐震化率ワースト1という汚名を着ることになりました。財政的な問題など、さまざまな要因が生み出した不名誉な結果ですが、それによって行政が市民に説明責任を怠ったことで不安を与えてしまったことも、今回のような署名活動につながってしまっているという事実もあります。行政には、この請願書の提出という市民の行動を真摯に受けとめていただいて、さらなる意識で市内の耐震化計画に向けて励んでいただきたいと思います。
 最後に、請願書の内容を市内すべての小・中学校の耐震化の促進という文書に変更されなかったことは実に残念に思います。何度も申し上げましたとおり、無所属市民ネットは高石市内すべての子どもたちの生命を守ろうとすることが、公正・公平を期さなければならない議会人としての最低限のモラルであると思います。残念ですが、高石中学校耐震化促進という特定された本請願には反対をさせていただきます。
 かといって、私たちは市内の小・中学校の耐震化計画そのものを否定するものではございません。通学している子どもたち、その保護者の方々、そして卒業生の方々に安心してもらうために、市内すべての耐震化計画の早期完結に向けて、無所属市民ネットはこれからも変わらずに努力してまいりたいと思います。ありがとうございました。
 請願者の皆様、本当にお疲れさまでした。皆様の活動は決して無駄ではありません。今後もいろいろな角度から情報を集め、市政に対してご提案していただければと思っております。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

コメント & トラックバック

コメントはまだありません。

コメントする

*

フェイスブック

pdf文書をご覧になれない場合はAdobe Readerを取得して下さい。

Adobe Readerの取得はこちらから