畑中政昭公式webサイト

私がポスティングをする理由

今日・・・だけでなく、いつもポスティングをしていると、こんなお声が。

「おっ、もう選挙か?」

・・・これは「政治家は選挙前しか行動しない」という先入観の顕れなんでしょう、おそらくは。
そして、今まで政治家が築き上げてきたイメージなので、この先入観は受け入れざるを得ません。先入観を抱かせてしまった政治家の責任です。
しかし、知っていただきたいのは、ポスティングは選挙に勝つという目的ではないということ

贔屓目に見積もっても、私のチラシを隅々までご覧頂いている方は1割もいらっしゃらないと思っています。チラシの6割はゴミ箱に直行でしょう。あとの2割は見開きを開くと字がいっぱいなので、表紙だけご覧いただけてゴミ箱に行くのでしょう。あとの1割は(あまり言いたくありませんが)私を敵対視している方々が“粗”を探す為に隅々までご覧頂いていると思います。そして、最後に残った方々が隅々までご高覧いただいていると考えて配っています。本当に有難いことですし、悔しい思いもしますが、これは私の広報力不足に他なりません。修業あるのみです。
なにも卑下したいわけではなくて、なにを申し上げたいのかというと、選挙に勝つということだけを目的とするならば、ポスティングはおそろしく非効率ということです。チラシのデザインから文章まで業者に任せることができて、ポスティングも折込やバイトでまかなえるという資金力でもない限り、全ては手作業が原則。1カ月近くかかるこの作業に費やす時間をもっと生産的な手段に回すべきです、選挙に勝つということだけを考えれば。

では、なぜポスティングをするのか、ということが今回書きたい内容です。

私は以下の3点の目的効果のためにポスティングを行います。

1.高石の隅々まで把握できるフィールドワーク
歩いていると、色んな気付きがあります。おばちゃんに止められてお悩み相談を持ちかけてもらったり、歪な校区編成を目のあたりにしたり、下水がどこから来てどこへ出るのかなど、書類では絶対に分からない情報がどんどんインプットされます。

政策形成において、私の大切なアンテナのひとつなんです。

2.ハードワークから養われる精神修養
ポスティングはハードです。お陰さまで有志のスタッフにもお手伝いいただいてますが、ほとんどは私が配っています。だいたい一日25㎞ぐらい歩きます、ほぼ毎日。ですので、スーツ着て、革靴なんて履いていられません。基本、ジャージです。(たまに「遊びに行ってたんか?」と聞かれますがwww)

中盤頃にさしかかると、筋肉痛で歩くのもやっとの状態になります。そんな状態で、200m先に2軒だけの戸建てがあって、袋小路、つまり入れたらそのまま戻ってこないといけないという場所に出くわしたとき、私もまだまだ甘いので「スルーしよっかな」といういけない思案をしてしまいます。ポスティングには、そんな邪な葛藤との闘いが付き物。そのしんどい状態での葛藤の末に丁寧に配付するというひとつひとつの「当然なんだけど丁寧」な作業が、心身ともにタフにしていきます。これは上司がいなくて、自分のお尻を自分で叩かないといけない政治家にはピッタリの修養になります。

3.思いをお届けしたい
なんといっても、自分の思いをお届けしたい、啓蒙したい、市政の状態をお知らせしたいというのが根本です。
合併選挙のとき、学生時代の私は「高石市はお金があると聞いていたのに、なんで急に合併?」と疑問に感じました。これは情報発信どころか情報を提示してこなかった行政と、今までまちの状態を知ろうとしなかった私が原因でした。
ふたたび、高石の存続が危ぶまれた時、市民の「そんなん初めて聞いた」ということを防ぐように私は時間を使ってチラシを配っているのです。
また、強制的な徴収形態をとっている税金で仕事をしている以上、活動報告を納税者の皆さんにおこなうのは基本中の基本です。

議員それぞれによって、ポスティングの目的はじゃっかん違うのかもしれませんが、本人が何日も汗を流して、苦痛に顔をゆがめて自分の分身を配っているという作業に「選挙目的」という単純な理由だけではないと思うんです、他の市議さんも。

また、ポスティングだけでなく、色んな活動には意義があって、その収斂される先に「まちを良くする」という思いに繋がってるのです。

訥々と書きましたが、ポスティングには皆さんから与えられたお金と時間をたくさん使っているので、一度しっかりとした行動理由をお示ししないといけないという思いから書かせていただきました。

明日からも頑張って配ります。