» 2012 » 3月

公会計の先進市で有名な浜松市に林英臣政経塾で研修に行ってきました。

 

かつての高石は、財政再建団体への転落まで第一歩の状態でした。

また、議会と市長の関係が悪く、様々な改革が前にも後にも進まない状態でした。

そう考えると、今の高石の市政運営は正常な状態です。

土地開発公社、国保会計の健全化や、

一日も早く南海・東南海・東海地震をはじめとした災害から護るための防災計画など、

急がれる行政課題はあれど、

かつての高石より「焦眉の急」と言うほどでもありません。

 

将来に必ず大きな問題を招きそうな軋みは、こんな時にこそ、往々にして発生するもの。

 

私は、この高石市という行政そのものが緩やかに制度疲労を起こしており、

勘のいい者は、薄々と感づいているが、それでも確証はない。

しかし、確実にそれは進行しつつある。

という状態だと思っています。

 

皆様にいたずらに不安を与えるつもりはありませんが、

職場に漂う空気感、漏れ伝わる苦言、市民から感じる閉塞感など、

負の波動が集約するところに何かしらの原因があります。

 

今日は、職場の人事異動がありました。

昨日は、副市長が新たに2名体制となりました。

この靄のかかっているような閉塞感を打ち破るにはどうすればいいか、

そんなことを感じながら、新たな副市長に期待をし、

闊達な意見が飛び交う職場になるよう人事異動の報告を読みました。

 

危機感を感じたら、その時点で役割を与えられている。

私の師の言葉ですが、まさしく今、そんな心境。

 

 

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
『キノコは、風通しの悪いじめじめした場所に生え、増殖する。同じことが、人間の組織やグループでも起きる。批判という風が吹き込まない閉鎖的なところには、必ず腐敗や堕落が生まれ、大きくなっていく。批判は、疑い深くて意地悪な意見ではない。批判は風だ。頬には冷たいが、乾燥させ、悪い菌の繁殖を防ぐ役割がある。
だから批判はどんどん聞いたほうがいい。』

 

同僚の松本議員とインターン生と4人で大阪ガスの工場見学に。議員として2度目の見学となるのですが、新たに設備された火力発電所や津波対策の現状も確認させていただきたく、お邪魔をしてきました。

 

火力発電所、正式には泉北天然ガス発電所は、4基稼働しており、約110万kwの発電出力で福島原発の1基分の発電出力に相当する出力を有しています。稼働後は高石市にも約4億円/年以上の収入増が発生し、発電効率も約57%と比較的高く、LNG(液化天然ガス)による発電は、原子力エネルギーからの脱却が叫ばれている情勢において、非常に将来性のあるエネルギーとして注目を集めています。

 

性急な脱原発論も、原発推進論もどちらも暴力的な主張であって、もはやイデオロギー化されており、日本の未来にとって本当に必要なエネルギー政策論が展開されていないのが残念に思います。

太陽光発電や風力発電も依然として発電効率が低く、日本のエネルギーの核としての実用化はまだまだ先の話でしょう。原子力も最終処分をどうするかという「利用する上での大きな障害」をクリアできなければ、とてもクリーンエネルギー(そもそもクリーンなエネルギーなんて存在しないのだが)と行き着かないでしょう。

つまり、どちらも日本の科学力のイノベーションや技術革新が起こるまでは、依存できないエネルギーなのです。じゃあ、今のままでいいのか、というと勿論そうではなく、イノベーションが起こるまでの中継ぎ投手的な存在である電力のエネルギー源が必要となってきます。

それが、LNGによる火力発電です。

ただし、液化天然ガスも石油と同じく、化石燃料です。また、CO2の発生増による地球温暖化の助長(この根拠も乏しいので個人的には疑問符ではあるが)という課題も散見されるので、急場凌ぎとして、あくまで中継ぎ投手として、必要とされてくると思います。

 

津波対策ですが、現在でも「国の中央防災会議の結果待ち」の状態です。特に、堤防を嵩上げするとなっても、国の想定値が出ていない状態では企業として対応できないでしょう。高石市は暫定的に防災計画を見直しましたが、一刻も早く、中央防災会議の結果に沿って防災対策を官民併せて取り組まなければなりません。

私が考える臨界企業の防災とは、主に2点。避難と火災です。

大阪ガスなどは生活インフラとして機能しているため、簡単に職場を離れることのできない従業員が想定されます。そういった方々のために工場敷地内に避難タワーを建設するなどの対応が必要となってくるでしょう。また、職場から避難できても、高砂の海側から浸水エリア外の鴨公園まで避難しなければなりません。その避難路、距離約5キロ、徒歩で1時間かかります(大阪ガスから鴨公園まで)。市の対応として阪神湾岸線の高層建築物に一時避難できるよう交渉を重ねているとのことですが、1日も早い結実を望みます。

また、避難路である高砂1号線の液状化対策(全国初の試み)も今年度予算に計上されています。

 

火災については、臨海工業地帯に点在している「LNG」と書かれた大きいタンクが要点となってきます。あのタンクには上記の液化天然ガスが入っており、電線などのショートにより発火してしまえば、大火災が発生します。

LNGはマイナス190度という極低温で保管されています。地震(特にプレート型地震のような長周期地震)などでタンクが揺れて液体が漏えいしてしまうと、このタンクからマイナス100度ほどの恐怖の霧が、地面を這うようにして周辺に進んでいきます。やがて温度が上昇し、気化、それが引火点に達すると想像もできないような誘発火災が想定されます。

そうならないように、仮に全てのタンクのLNGが漏えいしてしまっても囲い込める防壁が設置されており、また、いち早くLNGを気化するため海水を利用して温める放水装置が用意されています。

このように二重・三重の火災対策が用意されているのですが、それが正常に稼働するかどうかが最大の要所であることは言うまでもありません。避難訓練や運行点検などの企業としての安全意識を高揚させるためには行政との信頼関係の構築も必要になってきます。

 

このように、高石市はまさしく官民連携で防災対策に取り組む必要があります。

また、高石市だけの権限ではできない、府や国といった行政庁との連携も必要となってくるため、社会全体で防災というものを考えていかなければなりません。

娘が生まれて、妻は産後の休養のため実家に帰っていました。私は、4年間の市政報告のポスティングで市内を自転車で走り回っていたので、揺れに全く気付きませんでした。4時ごろに娘の顔を見に、休憩がてらに妻の実家に行くと、「東北が大変なことになってる!」と妻がテレビを観ながら、私に言いました。「マグニチュード8」「東北地方全域に大地震」というテロップを観て、大変驚くとともに、「大阪への影響は?」と考えていました。そんな的外れな想像をしている私を余所に、テレビの向こう側では、人の営みと命を奪った津波が猛威を振るっていました。

 

あの極めて凄惨な災厄から1年が経ちました。被災していない私たちは、無力ゆえのジレンマを抱きながらも「それでも私ができること」を模索しながら、支援を続けています。高石市議会でも義捐金を送り、高石市も他市と連携し救援物資を送りました。関西広域連合はカウンターパート方式により効率的な支援をし、ボランティアなどの人的支援においても現在でも必要とされています。知合いの市議は、いち早く被災地の人たちが仕事できるように自分のまちの漁協に頼み込み、漁船を送りました。

 

様々な立場で様々な支援があったからこそ、道や田畑を覆っていたガレキは撤去され、復旧への道のりは遅まきながらも進んでいます。しかし、原発問題、がれき処理、二重ローン、仮設住宅、復興財源、被災者雇用、不明者の捜索、メンタルケア、止まない余震、経済復興・・・。まだまだ多くの問題を抱えています。

 

この未曾有の大災害を教訓として活かすために、高石市はもちろんのこと全国の自治体が減災へと繋がる政策を展開しております。私も現地に入って、実際にどういった体制が課題になったのか、残酷と思いながらも教訓を活かすために現場の市議さんや職員さんとヒアリングをしてきました。「少しでも高石市にフィードバックできるように。」ちっぽけな自分ができることは、それぐらいしかない、と自分に言い聞かせていたのかもしれません。

 

それでも、未来のために、葛藤を抱えながらも高石というまちの市議として果たしていくべき役割を全うしたい。災害対策は目先のことのみではなく長期的な視点で考える必要があります。たとえ今は理解できなくとも、あの時におこなっていた備えが今こうして役に立っていると思ってもらえるように、このまちの為に、この国の為に、使命を果たしていきます。

 

あの極めて凄惨な災厄から1年が経ちました。今日は、その誓いを新たに強く自分に植え付ける日です。

予想以上にハードな3月議会を迎えており、ブログの更新がしばらく滞っております。

申し訳ありません・・・。

後ほど、しっかりとご報告させてもらいますので、今は議会に集中させていただければ、有難く存じます。

 

寝る間もなく、資料を読み込んでおり、疲れの溜まる日々ですが、市民の皆さんの存在が何よりのチカラです。いや、ホント。

ちょうど、この歌詞のように。

 

『瞳を閉じれば貴方が

まぶたの裏にいることで

どれほど強くなれたでしょう』

 

初当選後からツライことがあったら、延々と相談に乗ってくれるオッチャン。

チラシをポスティングすると、いつも意見を言ってくれる皆さん。

我が子のように、窘めてくれるオバチャン。

ネット上で私の事を攻撃する皆さん。

信頼して、ついてきてくれている学生。

「いつまでも味方や」と言ってくれた同級生。

今の制度に、本当に怒ってくれている市民。

妻と娘。

 

皆さんの一人一人のお顔が、まぶたの裏にいますよ。

そんな時、「あぁ、頑張ろう」って素直に思えるんですよ。

そんな時、「幸せな仕事やなぁ」って素直に感じれるんですよ。

 

貰ってばかりじゃ、ダメなので。

市議の立場で恩返しできるよう精イッパイやります。

 

『あなたにとって私も

そうでありたい』

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