「未来にツケを回さない政治」を具体的に政策に落とし込むと。。。
ファシリティマネジメントとは、できる限り少ない経費で、最適な施設の経営管理を行う手法のことを指します。
具体的にいうと。
マンションは築10~13年ぐらいで大規模修繕をおこないます。そして、その原資は住民による積立。
一方、公の建築物は、大規模修繕や老朽更新をしなければならないのに、修繕に向けた積み立てがなされていませんし、どれぐらいコストがかかるのかも把握されておりません。それどころか、あと○○年で更新しなくちゃ・・・というものも掴んでいません。
何年か前の高石市内の大規模な小中学校の耐震化がいい例です。これが昔からできてれば、あそこまで焦らずに耐震化されていたのです。
あれだけの急ピッチな耐震化をやり遂げた高石市を私は高く評価しています。あのときの関係職員の働きぶりは高石市民として誇りに思うほど。
しかし、それを踏まえて「ヨカッタヨカッタ」だけで済ましてはいけません。そこから未来に向けて改善するべき、反省するべきことはあるはずです。
それが「計画的な公共施設の管理」です。
これは全国の自治体が抱えている問題で、なにも高石市だけではありません。だから、このファシリティマネジメントという政策が必要になってきているのです。
高度経済成長期で人口が増え続け、景気もバブルを迎え、税収もたんまりあるときに、ほとんどの自治体は後先考えずにハコモノをどんどん建てていきました。そこにかかるランニングコスト(維持管理費)は考慮されずに、もしくは目を瞑って。
市民から「うちの自治会に集会所を」「隣の街には市民病院あるんだからうちの街にも」という拍車もかかり、皮肉にも「市民の声を実現する」という背景で、それらは建設されていきました。
未来の子どもたちがそのツケを払わされるのに。
だから、私はこういうツケを今の代で喰い留めなければならないと思うのです。それがイマを生きる大人の責任だと思います。だって、投票権のない子どもたちは今、文句がいえませんから。
しかし、高石市の財政の収支見通しをみると、この公共施設を適正に管理していくというのは、非常に困難を極めます。
しかし、それでも誰かが今のうちに問題提起しなければなりません。
という切迫した事情を何とかしようと、いまはこのファシリティマネジメントの調査研究に時間を費やしています。
昨日は、先進市である伊丹市にレクを受けに行ってきました。
次の一般質問でやるつもりです。
上手に職員さんを巻き込みながら進めていきたいと思います。