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日進月歩NO.10

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私が未来を見据えて重点的に取り組みたい3本の柱

財政健全化に向けての大きなヤマを越えたわけですが、これからも高石市に寄せてくる荒波を乗り越えていかねばなりません。
人口減少問題、グローバル人材の不足、道徳心の欠如、地域の繋がりの希薄化、超高齢化による担い手不足、膨張資本主義の崩壊・・・
それらへの対応手段を練ることこそ、これからの高石市が選択していくべき政策であると私は考えております。
私は、それら多岐にわたる政策課題を3本の柱につなげ、高石の未来を護っていきたいと考えております。

1.人口流出を食い止める

 ここ20年で5千人以上の人口が減っています。
これは少子化、高齢化による自然減だけではありません。
他市への転出が他市からの転入よりも多い、すなわち「流出」しているのは明らかで、
この減少傾向を食い止めねば税収は落ち込むどころか小学校の存続問題や市民サービスの徹底的な弱体化につながるのは明白です。

そうならないために・・・

・子育て世代流入を目的とした広報戦略
 →ウェブや民業を活用した宣伝
・呼び水となり得るような市民サービスの拡充
 →子ども医療費の拡充
・家を売りやすい、建てやすい環境作り
 →都市計画の戦略的見直し・・・など

2.文教都市を目指す

道徳心の欠如による利己的な権利主張は、ますます酷くなるばかり。
また、日本人全体が小粒化されており、国際社会で通用する人材不足は年々深刻化。
もはや教育にチカラをいれることは自治体の義務といっても過言ではありません。
府内でも犯罪が少なく比較的治安の良い高石だからこそ良質な文教都市を目指し、そこにこそ税金を配分するべきです。

具体的には・・・

・道徳教育の充実
 →いじめ防止などの道徳授業の練度を高める
・郷土愛教育の充実
 →神話、日本語教育、偉人伝などの普及
・学力、運動能力の向上・・・など

3.財政基盤の安定化

健全化が進んだからといって、まだ油断はできない状況です。
「あれもやります、これもやります」では、また同じ過ちを繰り返します。
退手債(退職手当を出すための借金)などの発行をしなくてもいいような安定的な財政運営をせねばなりません。
また、国保会計も健全化し、高額な保険料を是正することも急務です。

これからは・・・

パフォーマンス政治の脱却
 →議員全員が襟を正す、陳情内容の峻別。
・ムダを削ぎ落とす
 →議員の定数、技能労務職の給与の見直し
・もっと明確に財政規律をはかる
 →ファシリティマネジメントの推進・・・など

もちろん、この3本以外にも書ききれない課題はたくさんあります。
高齢者が安心して住み続けるような福祉基盤の整備、南海トラフや上町断層に備えた地震対策、不法投棄を抑制する環境整備、子育て支援のきめ細かい対応強化、関西空港を活用した観光・経済戦略、広域連携による泉州のブランディングなど、行政が対応せねばならない課題は多種多様。
しかし、いずれの政策もこの3本の柱に集約されます。もっと具体的な政策提案は次号や報告会にて。
ただ、練り上げに必要なのは、やはり市民の声。
現場との様々な議論で政策は命を吹き込まれます。
これからも現場のご意見をお寄せいただければ大変あり難いです。
いっしょに高石の未来を描いていきましょう。

 

 

■ 債権放棄について

 未来への責任を果たすために、もう繰り返さないために、市が債権放棄しなければならなかった一連をご説明します。

 

  • 高石市と土地開発公社の沿革 
    地価上昇が止まらないバブル期において、土地開発公社は、高騰する前に土地を先行取得するために設置されました。
    その取得代価は借金で、その債務を全面保証しているのが高石市でした。
    バブルが崩壊し、無用の長物となった公社に残ったのは借金で取得した土地でした。
    当然、金利が発生します。また、金利が金利を生む構造となっており、負債は年々膨れ上がり、ピーク時では1年で2億円以上の金利がつくこともありました。

 

  • 公社の希望である三セク債の発行
    これを清算するために国では第三セクター等改革推進債(以下、三セク債)を創設しました。
    これは土地取得した借金をローンに書き換えることで、無尽蔵に膨れ上がる金利を抑制し、将来負担が軽減されるもの。
    様々な法的ハードルをクリアし、昨年3月に高石市も発行に漕ぎ着けることができました。
    数億円以上の効果額が発生すること、なにより公社の清算が結実されたことに胸を撫で下ろしました。

 

  • しかし、そんなにムシのいい話でもなく・・・
    三セク債を発行するうえで厳しい決断を迫られることになります。
    それが債権放棄です。
    市は公社の代位弁済をし、公社は市に対し代物弁済をするという関係性になります。しかし、金利や移転補償など、土地での弁済では賄えないほどの含み損が発生してい
    ます。
    その差損が市から公社への債権へとそのまま残りました。
    金額にして約42億7,000万円。
    債務保証しているとはいえ皆さんの税金です。

 

  • 未来への責任を果たす
    この債権放棄の議案は賛成多数で可決。
    責任は免れませんが、当時の行政は、考えられる最善を尽くされたのだと思います。
    私はいたずらに過去を糾弾することよりも、未来に向けて同じ過ちを繰り返さないための防護柵を練り上げる事こそ肝腎であると考えます。
    議会のチェック機能、職員の内部統制、監査などの強化を図る政策に重点的に取り組みます。それこそ、議員が果たすべき未来への責任です。

詳しくは以下のリンクをご参照くださいませ。

土地開発公社と三セク債①

土地開発公社と三セク債②

 

■ 編集後記

「修身斉家治国平天下」
天下を平らかに治めるには,まず自分のおこないを正しくし,次に家庭をととのえ,次に国を治めて次に天下を平らかにするような順序に従うべき。

「天下を平らか」というと仰々しく聞こえるかもしれませんが、高石という舞台で政治をするにも、自分自身の鍛錬こそが何より肝要であると考えます。
そんな考えから、半年前より滝に打たれる禊を定期的に行っております。先月、初めて伊勢の五十鈴川での寒行に挑戦しました。午前5時、気温1度のなか裸で冷たい川の中に浸かります。
水面より出していいのは顔と合唱の両手だけ。
「冷たい」「痛い」なんて感じる余裕もなく、呼吸するだけで精一杯でした。生涯でもトップ3に入るほどの苦行でしたが、不思議と達成感に満ち溢れ、「どんな壁でも立ち向かえる逃げない覚悟」と言われるようなものを得た気がします。
その次には「斉家」とあるように家庭内の調和を図れるようにせねばならないのですが、これも簡単ではありませんね(^-^;
いずれにしても社会の問題を提起する立場にいる以上は「まずは身の回りから」というスタンスで励んでまいりたいと考えています。

 

■ PDFデータ

日進月歩NO.10

日進月歩NO.10裏