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H27、6月議会、主な案件

6月4日の木曜日に「6月議会における議案」が発送されました。
あの選挙から初の議会です。

4月に市長選が行われる場合は市長が変わる可能性もありますので、
市長の政策は盛り込まれない基礎的な歳出のみを計上した「骨格予算」が3月議会に上程され、
選挙が終わってから市長の政策が盛り込まれた「肉付け予算」が6月議会に補正予算として上程されます。
なので、今回の補正予算は、補正といえども実質は当初予算を審議するほどのボリュームになるわけです。

私自身も選挙中温めてきた政策提案や問題提起など思う存分、発言させていただくつもりです。

6月議会においては以下のような議案(抜粋)が上程される予定ですので、現場のご意見があれば是非教えてください。

  • 子育て世代が新築を建てたら減税される条例(1号)
    子育て世代(お子様が15歳まで)の方が市内で新築を建てたら固定資産税が1/2減税される新しい条例です。
    そもそも国全体で固定資産税は1/2減税されています。
    高石市はそれに加えて、
    〇 2・3世代の方が同居、近居の場合 → 1/2減税
    〇 災害に強い住宅 → 1/2減税
    という取組を独自におこなってきました。
    この従来の取り組みに、今回の新たな減税措置を加えると固定資産税がゼロ円になります。
    もちろん、これは期限付き(最低3年)。
    コンパクトな街だからこそ可能な思い切った取り組みなので、どんどん宣伝して欲しいですね。
    平成28年1月1日より施行

 

  • 幼稚園の保育料の改定(2号)
    子ども・子育て支援法の改正に伴い、公立幼稚園の保育料が改定されます。
    高石市は国基準の範囲内で保育料を定めるとのことですが、
    どれぐらいの保育料になるのかは今議会で示されるのか・・・微妙なところです。
    少なくとも、幼稚園の願書が配布される9月ごろまでには決定されておかねばなりません。
    どの市町村も「値上げはしたくないけど、税による負担も抑えたい」という「無い袖は振れない」心理が働くでしょう。
    近隣市町村の動向を互いに探り合っているのが現状だと思います。
    国基準・・・ http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/office/pdf/s23-3.pdf
    料金の改定も大きな問題ですが、高石市の公立幼稚園の未来ビジョンを描き切れていないのが問題の本質だと考えています。
    高石の公立幼稚園には幼稚園の機能として必要といわれる3点セット(3歳児保育・預かり保育・通園バス)が整備されていません。
    これが未整備だから幼稚園の就園児が減少するという意見をよく聞きますが、
    この3つの機能を有したからといって公立幼稚園の児童数が増加に転じるということも考えにくいです。
    この3つの機能を有している他市の公立幼稚園では児童数が紛れもなく減少していっています。
    少子化により公立幼稚園の児童数減少は全国的な傾向にあります。
    その課題にいかに対応するかが地方自治体に問われています。
    近視眼的な指摘に陥らないような問題提起をおこなうつもりです。
    平成28年4月1日より施行

 

  • 図書館を指定管理(民営化)するための条例改正(3号)
    公設公営で運営されていた図書館が民営になります。
    図書館の指定管理といえば武雄市が有名ですが、ああなるとは思われないようご注意を。
    武雄市の図書館は約4億円以上の改装費用をかけていますが、
    高石市においては内装の変化はあっても、そこまでの大掛かりな改装はするつもりはないと思います。するとなれば反対です。
    アプラ4階のオープンスペースを利用した簡単なカフェテリアができればいいし、ブックカフェみたいな雰囲気を醸し出してもいいと思います。
    でも。それよりも。
    図書館としての基本的な機能を果たせるようにして欲しい、と考えています。
    シリーズものの本なのに途中で何冊か抜けたままになってるとか、
    貸し出して帰ってこない蔵書が把握されていないだとか、
    休館日が多いだとか、
    蔵書の新陳代謝が漫然となされているだとか、
    今の図書館には直すべき課題がいっぱい。
    見せかけの良さも大切ですが、図書館としての機能をちゃんと果たせるような指定管理を行ってほしいと思います。

 

以下、市の報道資料から抜粋。

  • ウォーキングロード整備事業:300万円(6号/補正予算)
    市民が歩きやすい、歩きたくなる環境を整備するため、南海中央線加茂地区のウォーキングロードを整備する。とのこと。
  • 健幸ポイント事業:6962万円(6号/補正予算)
    昨年12月から国の実証事業として健幸ポイント事業に取り組んでおり、国の支援を最大限活用し、今後さらに健康無関心層の事業参加者を拡大していく。とのこと。
  • 自転車用ヘルメット購入補助事業:50万円(6号/補正予算)
    自転車での交通事故防止及び安全対策のため、小学生とその保護者及び高齢者を対象に自転車交通安全教室を開催し、その受講者に自転車用ヘルメットの購入補助を行う。とのこと。
    子供用のはあるし・・・あまり欲しくない、というのが率直な感想。
  • JR東羽衣駅改良整備費補助事業:3700万円(6号/補正予算)
    高齢者、障害者等の移動等の円滑化のための駅舎バリアフリー化(エレベーター等)整備費用の一部を補助する。とのこと。
  • 臨海地域通勤協同バス運行事業:1655万円(6号/補正予算)
    南海本線高師浜線の活性化とあわせて、通学路の安全確保とマイカーからの公共交通への通勤手段の転換を促進するため、高師浜駅から臨海部へのバスの共同運行について、社会実験を実施し、持続可能な通勤共同バス運行計画を策定する。とのこと。
    高師浜線が廃線になるかも知れない、という背景のもと「高師浜線活性化」がうたわれ、その際に提案のあったひとつ。
    当時は、羽衣BT、高石BTも廃止して共同運行するという検討がなされていました。
    乗客の利便性を損ねるという理由とそこまで多額の税金を投入する必要性があるのかという点から猛反対。
    以前の提案からは大幅に改善されていますし、
    自社バスを所有できない規模の臨海部の事業所からすれば以前から要望のあった案件なので、かなり改良されたのかなと思っています。
  • 認定こども園施設整備補助事業:8589万円(6号/補正予算)
    私立加茂保育園が認定こども園へ移行することに伴い、施設整備に要する経費の一部を補助する。とのこと。
    ふむ、現在の公立「加茂幼稚園」は?それぞれ個別に運営することになるのか?という疑問を抱いています。これは来週にレクを受ける予定。
  • 市制50周年記念事業アドバイザーリースタッフ報償費:5万円(6号/補正予算)
    来年が市制施行50周年なので、それに向けての予算措置だと考えられます。
  • 取石418号線道路整備工事費:3000万円(6号/補正予算)
    取石小学校から南方向へと新家まで繋がる予定の道路の工事費。
    用地買収費も同時に計上されているので、今年度中に敷設できるかは未定だが、
    取石小の児童が田畑の畦道にある用水路を渡りながら通学している実態を心配されている保護者や、
    お年寄りもシルバーカートを押しながらでは渡れないような水路なので、
    かねてより地域から早期の供用開始を望む声が強かった道路です。
    なんとか今年度中に実現させてほしいと願います。

 

 

以上が主な案件です。
委員会での議論や職員とのレクがまだなので、形式的な表現が多いですが、今後さらなる調査を重ねて畑中の考えを示してまいります。