「ハコモノ行政」と聞くと、皆さんはどういうイメージを抱かれるでしょうか?

おそらく
「不要不急の施設ばかりを建てて、ソフト面の市民サービスにはオカネが回っていない」とか
「選挙のPRのためにシンボリックな事業ばかりしている。」とかだったりするのでしょうか。

ハコモノ行政による功罪の罪の部分において、私が懸念しているのは「建てたら、建てっぱなし」ということです。

私の今回の質問は、ハコモノ行政が招いた罪のなかでも、未来への贖罪を果たすことを求めました。すなわち、「建てたら、ちゃんと管理しよう」という至極当然のことです。

それは、ファシリティマネジメントと呼ばれます。日本語でいうと「公共施設の適正管理」となりますが、解釈の幅がいたずらに拡がるおそれがあるので、ファシリティマネジメント(FM)と呼称します。

マンションの例をよく使いますが、
分譲マンションは10年~13年後にしなければならない大規模修繕に向けて積立を定期的にやっています。不足がでるものなら住民の月々の積立金額も変更を余儀なくされ、負担が増えます。

行政は積立をしていません。

どころか、修繕に要するコストも把握していません。

どころか、計画的な修繕もやってません。

これでは問題です。

この問題が大きく騒がれたのが、高石市の小中学校耐震化全国ワースト1という報道でした。

施設の耐震化をしなければいけないのに、アプラや診療センターなんかを新設し、お金を遣い込んで、いざとなったらできなくなった。という笑えない冗談みたいなお話です。

結果的に、国の政策に助けられる形で高石市は耐震化を進めることができたのですが、これはラッキーとみなければなりません。(もちろん努力は認めたうえで)

そして、こんなラッキーは「次はない」と思わねばなりません。

だから、今のうちから施設を管理するための計画を作りましょうと、私は考えるのです。

 

さて、このファシリティマネジメント(FM)には次の行動段階に分けられます。

  1. 市内にある公共施設の把握
  2. その問題点と解決策
  3. 計画を練る
  4. 実行する

Aについては、高石市は実はできています。当たり前のことなのですが、こんなこともできていない自治体もあるのです。

Bについては、50点といったところです。小中学校なら教育委員会、保育所なら福祉部というように公共施設はその役割で担当が異なります。
ですので、修繕の予算要望をしても査定され「今年はあんまり貰えなかったから修繕できないや」という事態になってしまいます。これは計画的といいません。
今のように、各担当で修繕を担うのではなく、全庁的な取り組みが必要不可欠です。

そして、なによりも。

市内にある公共施設をすべて老朽更新するならば「本当はいくら必要なのか」を算出せねばなりません。

そして、「いま実際にかけている修繕等の費用」がその金額に足りているのかどうかを弾き出して、施設のあり方を検討していくのですが・・・これができていません。

下の図のように、不足分が発生しているならば、どのようにしてその差を解消していくかを考えなければなりません。

 

名称未設定-1

 

そして、Cのとおり計画策定、Dの計画遂行へと移っていくので、このBの段階が肝腎要の部分といえます。

差を埋めるためには、様々な手法があります。

統廃合、転活用、基金の積立、長寿命化、建替などなど。

この選択をいつまでも未来に先延ばししていてはいけません。

いまのうちから手を打ちましょう。

初めての試みなので、明確な答弁は得られませんでしたが、これからも行政に 訴えていきます。

 

この施設にかける維持管理費用の較差の最適化をしなければ、この較差は未来に受け継がれます。ツケとして。

何度も言うように、それが小中学校の耐震化率全国ワースト1という不名誉だったのです。

未来への責任を果たす。

 

このことを6月議会の一般質問、メインテーマとして提案しました。

 

前回のブログ(http://hatanakamasaaki.net/news/1502

コメント & トラックバック

耐震化工事に使える予算をクーラー設置に回すような市長では駄目です。
それが当時の小中耐震化の顛末を見てきた者の総意でしょうか?
その阪口市長はMBSのVOICEだったかと思いますが、
2012年の8月2日だったと思いますが、耐震化100%について出演した際、

うちが情けないことにワースト1になっていた。何とか頑張るということで一念発起した。 大規模災害が起こった時には小中学校は避難場所にもなるので、避難場所の耐震化は最低条件・・・

と述べていました。
クーラーが不要とは申しませんが優先順位も分からないのでしょうかね。
そのような行政の結果、先日の羽衣小学校のガラスの羽衣幼稚園への落下事故。
落下当時、園庭で子どもが遊んでいたそうですね。
よく怪我人が出なかったものです。
死人が出ても不思議ではないタイミングですが・・・ある意味では奇跡と思います。
また、プールのボルト落ちも構造的には昨年のトンネル天板落下事故と構造は同じでしょう?
これも営業時間中でなくて良かったですね。

でもね、せせらぎのポンプに8000万も使ってる余裕があるのなら、
並木道にしてその予算を保守メンテに回すのが一般常識かと思いますよ。
今日、開通式と称して行っているお祭もやる必要あるのですかね?
その費用があるのであれば他に優先すべき所はあると思いますよ。

>三木有さま
コメント有難うございます。
おっしゃるご指摘は私も概ね同じ意見です。
施設の恒久的かつ計画的な維持管理こそ最優先と考えるので、このような提案をいたしました。
せせらぎについても、南部から続いている植樹の景観を途絶えさせることなく、続けていっていただきたかったと思います。

ただ、議員は論調を変える前に過去の発言に真っ向から向き合い、
場合によっては関係者に合い、必要であれば謝罪なども必要かもしれません。

http://hatanakamasaaki.net/news/475
内容を要約しますと請願の内容に問題がある。
だから賛成は出来ないので反対したという論調ですが、
議員は請願請求の内容を事前に知っていましたね。
ブログの内容では自身は賛成したいが賛成できないという旨で書いています。
例えば請願に反対した直後に自分が納得できる動議を出し、
それも否決されたとするなら議員は良くやったと褒め称えるべきであると思いますが、
このブログの内容を読む限り高石中学校関係者が悪いから賛成できない。
そのように責任転嫁していると取られても仕方有りませんね。
議員にそのつもりが無くても関係者はそのように捕らえていると思いますよ。

また次に、下記アドレスも議員のものですね?
http://gavhattan.blog69.fc2.com/
→あの夕張の次は、と言われるほど厳しい財政危機から
人件費30%削減など、驚異的な行財政改革に取り組み
財政健全化を着実に進める中、今度は学校耐震化が全国
ワースト1という課題に直面し、文部科学省の全面的な
支援を確保し、計画を5年も前倒しし、一気に学校耐震
化100%を達成した、われらが阪口シンロク高石市長

特に最後の二行。
議員個人が取り戻すべきものは非常に多いと思いますよ。

>三木有さま
コメント有難うございます。
まずもって、ご理解いただきたいのが「私は全く論調が変わっていない」ということです。
この請願者は市民の方々なので、議論を蒸し返したくないのですが、このときの私の決断は今でも胸を張れるものです。まったく責任なんて転嫁する必要がありません。この内容を「責任転嫁」と読解されると、市民への説明責任が果たせなくなります。また、このとき他の中学校区の保護者が「この請願が通るならわれわれも署名を集める」というご意見が私のもとに寄せられたこともあります。
このブログの文章を読まれて「責任転嫁」と解釈されるのは、しょうじき悲しいですね。
後者のブログは私が綴ったものではありませんが、なにも間違いはありません。

私もその請願書に署名しましたが、否決されて良かったと今では思っています。
署名は、いろいろな人間関係もあり、断り切れなかったので、署名はしました。
署名活動をされていた方々が、選挙のときの反市長派を応援しようとしたり、SNSで当時の市長への批判を広げたり、なんか途中からおかしくなっていったことに気づきました。
冷製に考えてみれば、今となっては(他校区の方々も考慮すれば)否決が妥当だったのではないかと思えます。
もちろん、賛同いただいた議員さんも間違っているわけではないと思います、
耐震化を巡っては、色々あったかもしれませんが、反省すべき過去は反省し、いいところは評価をし、前進していってほしいと思います。
頑張って下さい。

今年の4月から、息子を幼稚園に送った後、
健康のため毎日30分ほど気の向くままに歩いています。
その日の気分でいろいろなところを歩くので、
今まで通ったことがない道も通りますし、自転車ではよく
みていなかったことにも気づくことができて楽しんでいます。

その中でとても気になっていることがこのメンテナンスです。
今まで知らなかった小さな公園や公民館などを発見しても、
ほとんどが草が生えて見た目も汚れ、本当に利用者がいるのだろうか
という状態なんです。
数はたくさんあるようなのですが、実際にちゃんと利用されて
いる場所はどれだけあるのか本当に疑問です。
以前取石に住んでいた時よく行った公園も、子供たちに人気だった
ブランコが壊れてからはほとんど人影がありませんでした。
修理は1年以上されず、もしかしたら今もそのままかもしれません。

公園や公民館などはあまり遠いと困りますが、
ちゃんとしたメンテナンス計画の元、整備ができる範囲に
統廃合して、気持ちよく楽しく利用できるようにしていくかないと、
結局利用者が激減して作る意味がなくなると実感しています。

何かを作ったという自慢(?)のためではなく
本当に先々のことを考えた物を作っ大切に使っていくように
して行けたらいいなと思っています。

>思い切ってコメントしますが さま
コメント有難うございます。
もっとも避けなければならなかったのは、耐震化をめぐって地域間・市民間の対立だと考えてました。
あらぬ批判もありましたが、賛同もありました。
一部の市民に阿ることなく、大局を見据えて決断しなければならないのが議員の責任です。

>のぞママさま
コメント有難うございます。
私も同じ問題意識を抱えております。
遊具点検は、業者委託によって行われています。業者が写真を撮って、報告書を作成し、担当課に提出するというものです。
つい最近までは、「それだけ」でした。つまり、丸投げです。
業者委託でも構わないから、自分たちが直接現場に行って、書類だけではなく肉眼で確認するようにと申し伝えたのは去年のことでした。
いずれにしても、小さい公園が散在しており、草の剪定もできず、遊具の更新もできず、遊びにくくなり、朽ちていく・・・という状況を避けるためには、全市的な公園のあり方が問われています。
これには、大阪府の緑化基準も含まれるため、高石市だけで決定できないのが歯がゆいところですが、課題として対応が迫られていると考えます。
公園も施設も「作ったら作りっぱなし」が今まで(ある意味)許されてきました。
でも、それは結局は未来へのツケになります。
先々のことを考えて、身の丈に合った選択が求められます。

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