一般質問「昼間独居への支援、診療センターの啓発」
質問
今現在、ひとり暮らしのお年寄りの方、独居老人に対して高石市の行っている行政サービスについて質問をさせていただきたいと思います。
少子高齢化などによりまして、年金生活でひとり暮らしのお年寄りがふえている昨今、今後も独居老人へのより一層の充実した福祉サービスを持続していっていただきたいと思いますが、そこでお尋ねいたします。
現在、把握している本市の独居老人の世帯数、また実施しているサービスの緊急通報装置の給付、相談員の派遣、配食サービス、老人用電話の貸与の年間の件数などを教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
答弁
お答えいたします。
本市における独居老人の世帯につきましては、平成17年度の国勢調査によりますと、2,077世帯となっております。内訳は、男性が479人、女性が1,598人となっております。
また、住民登録のベースによりますと、平成19年度で2,959世帯となっております。ただし、住民登録につきましては世帯分離等も含んでおります。
独居老人に対する高齢福祉としてのサービスにつきましては、一つは軽度生活援助事業といたしまして、ホームヘルパーの派遣及び独居老人ホームなどを行っております。これにつきましては、社会福祉協議会に委託をしております。
この事業につきましては、ホームヘルパー派遣につきましては、18年度については1人でございましたけれども、19年度からはゼロになっております。
独居老人ホームにつきましては、現在、472人の方に対応しております。
食事づくりが困難な方に、栄養のバランスがとれた食事をお届けする配食サービスを実施しております。現在、67名の方がこのサービスを受けておられます。
さらに、病気やけがなど、緊急時に電話回線を通じて消防本部に通報できる装置を設置しております。この装置につきましては、現在、330世帯に設置しております。
その他、日常生活用具の給付、また貸し付け等の事業も実施しておりますが、具体的には、現在、福祉電話の貸し付けは16件でございます。
以上が本市のサービスの概要でございます。
質問
サービス内容によって多少のばらつきが見えるように思えますが、ひとり暮らしで不安な生活を送られているお年寄りの相談に乗ってあげたり、また通報装置の設置によって少しでも不安材料を減らしてあげたり、少しでも安心した老後を送っていただけるよう啓発等に力を入れながら取り組んでいっていただきたいと思います。
また、2世帯または3世帯で暮らしてはいるけれども、昼間は子ども世帯などが仕事などで留守になって高齢者だけになる世帯、中間独居世帯についてでございますが、他の自治体でもひとり暮らしのお年寄りへの福祉サービスに力を入れて取り組んでいますが、同居家族がいる中間独居の方への対策は比較的後手に回っていると思われます。高齢者福祉における中間独居という定義は非常に難しいと考えますが、子ども世帯がフルタイムで働いている間は独居老人と同じような環境であると思います。この中間独居の方々にも、なるべく独居老人と同等のサービスを提供していけるよう検討していただきたいと思いますので、要望としてお願いいたします。
2点目でございますが、先般、連合審査会におきまして、保健医療センターの財政健全化計画案の説明がございました。不採算診療科目の休診等、さまざまな具体案が提示されましたが、利用者数の確保というものには欠かせない効果要件として当該施設の啓発、広報があると考えます。
実際、センターのすぐ近くに住んでおられるのに、どういった施設なのかわからない、どのような診療科目があるのかわからないといった市民のご意見をいまだによく聞きます。
母子健康センターでは助産師さんがつくってくれたと思われるかわいらしい張り紙や、また診療センター内でもメタボリック対策教室などの告知チラシを見かけたりいたしますが、施設外への広報というのがまだ若干、不十分ではないのかなと感じております。
診療所の広告は、平成18年には医療法の改正によりまして、患者等が適切な医療を選択できるよう支援するという観点から広告できる事項の拡大が行われております。提供される医療の内容に関する事項や診療録、その他の診療に関する諸記録にかかわる情報の提供などございますが、そのようなことも考慮の一環としていただきながら、取り組んでいっていただきたいと思います。
今後のさらなる啓発、広報に力を入れ、患者数増、また利用者の皆様が快適に過ごせる環境を構築しながら運営していっていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。