防災意識を高めましょう
堺市の日立造船にお邪魔しました。
同会派の松本議員から「新しい堤防を見に行きませんか!?」と力強いお誘いをいただいたので、ご一緒させていただくことに。
内容は、フラップゲート式防波堤というもので、陸上型と海上型があるそうです。
個人的に、海上型は河川(王子川や芦田川)の水門に、陸上型は堤防(漁協にあるもの)の防潮堤に使えそうと思いました。
なかでも、陸上型は波の力で自動開閉するというスグレモノ。
動画→CIMG3923
3・11の東日本大震災の際に、人力稼働の水門が閉じれなくて、結局逃げ遅れて犠牲になった職員も多くいたそうです。
しかし、それは、なぜ、閉じれなかったのか。
まだ、水門の向こうに逃げ遅れている人々がいたからです。
水門を閉じてしまうと、その人たちの避難経路を遮断してしまうことになるので、ギリギリまで待っていて、最終的には津波に攫われてしまったという悲しいケースもありました。
そんな背景もあり、無人による防波堤を開発したいという思いから、この陸上型のフラップゲート式の防波堤が開発されました。
現在、自治体では利用実績がないため、実用化には至っていないそうです。
実績がなければ、消極的になってしまうのは職員の悪い癖でもありますが、そこに税を投じるわけですし、防災というリスクが大きい分野のことなので慎重になってしまうのも一定の理解はできます。
いずれにしろ、そういったイノベーションがもっと活発になって、次々と人と社会に役立つ技術革新を興していかなければなりません。
そんな民間のチカラと使命感を改めて感じました。
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日曜日は、アプラで開かれた防災シンポジウム。午前の部と午後の部に分けて開催されました。
午前の部は、市町村間の水平連携についてということでしたが、専門的な内容だったので、比較的市民よりも議員や職員向けの講演だったと思います。
午後の部は、「津波から逃げる」ということについて。石巻日日新聞社の近江社長と関西学院大学教授(高石市の防災アドバイザーでもある)の室崎教授の講演で、石巻の現場感あふれる報告と、室崎教授の専門的な視点にたった講演は、示唆に富んだ内容で、改めて「防災」というテーマは、住民ひとりひとりの意識が必要不可欠だと感じました。
その後のパネルディスカッションでもありましたが、共通して言えることは、「形振り構わず逃げる」ということです。
東北では津波頻度が高い地域なのですが、これ程の大津波が頻発するはずもなく、地震発生後も「いつも通りの大した津波じゃない」と高台に向かって避難しなかったのが、犠牲者が増えてしまった一因でもあるとのことです。
行政防災無線で避難勧告がだされているなか、海の向かって進んでいる住民の方もたくさんおられたそうです。
誰でも「津波が来たら逃げる」と思います。しかし、それでは時すでに遅しで、「地震が起きたら逃げる」という頭のスイッチを変えなければなりません。
そして、それは日頃から習慣として身につけておかなければなりません。釜石の奇跡は奇跡であってはならないのです。習慣でなければならないのです。
本市では、1月19日に総合避難訓練を行います。今までにない以上の大規模の訓練です。子どもたちの避難を習慣づけさせるため平日に敢行致します。
(詳細はコチラ→総合避難訓練チラシ)
一人でも多くのご参加が、防災に強いまちづくりに不可欠です。宜しくお願いしたいと思います。
民主主義のもたらす効果というものは、選挙に限ったことではありません。
ひとりひとりの意識によって、素晴らしい社会を創ることも、また、暗雲低迷な社会にしてしまうことも可能なのが、民主主義です。
その最たる例が防災ではないでしょうか。
防災に強いまちづくりを皆さんと一緒に実現していきましょう。