子どもたちに美味しいゴハンを
加茂保育所の移管先の不易創造館が運営するみなまつ保育園に、現場の実態を見学してきました。
ちなみに高石市内をよく走っているあいしゅう幼稚園の送迎バス、ここも同じ法人さんです。
特に気になったのは、募集要項に書かれていた、食育に対する強い思い。
園長さん「子どもたちが食べたいモノではなく、食べさせなくてはならないモノを提供します。」
私「そりゃ、そうだ。」
園長さん「最初は嫌がる子もありますが、自然農法などで育てた素材本来の味を覚えるので、野菜の美味しさを知ることができる。」
私「保護者からの苦情は?」
園長さん「もちろん最初は病院食みたいなものを食べさせないでくれと言われることもありましたが、子どもの好き嫌いが無くなったり、自然体力がついたりと、子どもが変わることで保護者の意識も変わってきました。信念と誠実さをもって継続すれば保護者の皆さんも喜んでくれるようになりました。」
私「やはり、ハンバーグやエビフライなど子どもが一般的に好きそうなメニューを用意して欲しいと?」
園長さん「そうですね。もちろん、それを食べていけないというワケではありませんが、今の食生活は余りにも偏りすぎています。」
私「味噌や砂糖などのこだわりもあるとか。」
園長さん「味噌は天然醸造、砂糖もほぼ黒砂糖です。」
私「パンはどれぐらいで提供されていますか?」
園長さん「パンは土曜日のみで、それは米粉パンです。」
私「保育所で、その域まで達するのは並大抵のことではありませんね。」
園長さん「はい、試行錯誤の毎日でしたが、やっぱり子どもたちに正しい食生活を送って欲しい。そんな思いで何とかやってます。」
この日のメニューは、
マナガツオの煮付け、ひじき、ほうれん草のお浸し、梅干、玄米ご飯、野菜の味噌汁でした。
恥ずかしながら、玄米は硬くてあまり好きじゃないのですが、炊き方にもこだわっているようで、軟らかく炊き上がっており、おいしく頂けました。
園児のランチタイムを覗いてみると、なんとヒジキのおかわりで列を作っていました(笑
(私の子どものときは、ヒジキなんて食べれなかったのに・・・)
健全な魂は健全な肉体に宿るということもあり、食を大切にすることで精神的な面も変わります。
私もインスタントラーメンやファーストフードを極力少なくし、肉から魚へ、野菜はなるべく自然農法、七分搗きの米を食べるなど工夫を凝らしています。
鼻炎もマシになり、おかげで風邪なんてほとんど引かなくなりました。偏頭痛の頻度も減りました。
身体を作るのは食です。
そんな経験があるからこそ、子どもたちにはキチンとした食生活を送って欲しいと思います。
こういった食に対してチカラを入れている保育所が高石に来ることは、非常に喜ばしく思っております。
ただ、やっぱり当初、保護者は戸惑うかもしれません。
(おそらく)一般家庭の味とかけ離れているワケですから。
しかし、そこで園側が曲学阿世になってしまい「こっちが正しいんだから、従ってください」と意地になるのではなく、保護者の目線になって説明をして欲しいと思います。
もちろん、園長さんも同じ思いで、「正しいことを押し付けるのが目的ではなく、美味しいゴハンとオカズを知って欲しいんです。」と強い思いを述べておられました。
これが影響して、高石市の給食事情も改善できればいいのに。
期待してます。