3月議会スタート
本日から3月議会が開会しました。
この議会は1年のやるべき政策(予算)が盛り込まれており、最もタフな議論となる議会です。そのせいか、体調を崩す職員もおり、いかにこの時期が行政と議会にとってハードな期間であるか知らされます。
こういう時だからこそ、若さを活かして議会を乗り越えなければならないと自分に言い聞かせています。
さて、そんな私がチカラを入れていきたい議案は、
I. 事務の共同処理について
一つの事務を高石市だけで処理するのではなく、他市と連携し、共同で効率的に処理しましょうという議案。
メリットは、効率的に人件費を削減できる事。そして、基礎自治体として地方分権の最良の受け皿になること。
これからの課題は、今回の福祉事務のみの共同処理だけではなく、既存の事務も積極的に共同処理していけるかどうか。
ちなみに、この時の提案が実現したものです。
気持ちとしては嬉しいですが、かなり勿体ない制度運用をしているので、厳しめに指摘します。
II. 地域防災計画について
従来の津波の想定を2倍高にし、改めて防災計画を策定したもの。飲料水の確保や新たな情報伝達の導入(エリアメールなど)、防災行政無線の改善やライフラインの耐震化など、重要な取り組みがたくさん書かれています。
議決案件ではありませんが、市民の生命と財産を守る基本となる計画のため、多岐にわたって確認していかなければなりません。
しかし、防災計画はあくまでマニュアル。これに依存しきらずに対応できる関係を整備することが何より重要。
釜石の奇跡を、奇跡で終わらせてはいけない。
III. 津波浸水地域の住居の耐震化の促進
風致地区は景観保全のため、建蔽率・容積率ともに非常に厳しい規制のあるエリア。景観保全と聞こえはいいが、津波浸水地域にも関わらず、狭小な家屋は建替えもなかなか進まず、耐震基準を満たしていない家屋に住居せざるを得ないという状況が続いていました。
それが、府からの権限委譲とみどりの風促進区域の指定によって、風致地区の在り方を決定する権限が府から市に委譲されました。
これを機に、この地域の住居の耐震化を促進していかなければなりません。
IV. 校区の再編成
高石小学校は、卒業生が高石中学校と高南中学校に分かれてしまう。少子化による児童数の減少で高南中学校に通学する生徒は、10人未満になってしまっている。
中1問題も提唱されるなか、校区の再編成は急務。
それと合わせて、校区の抜本的な解決も議論にのせていかなければなりません。
(西取石3丁目西側、加茂1丁目西側など)
今からでも、保護者、地域住民を巻きこんだ議論を進めていかなければ。
V. ブランド戦略について
イメージキャラクターを作成するらしいが、今や“ゆるキャラ”はPR不足も否めいない。それを創るのはいいが、どう活かし、どう広げるのか。戦略的な広報がない限り、二番煎じ以下になってしまう。
斬新でいて、それでいてストーリー性のある。真似ごとで終わらない真のブランドが必要不可欠。
VI. スマートウェルシティについて
市民に健康になってもらうために、歩行運動を促進させるまちづくりを推奨していくとのこと。イタリアやフランスで有名な”ライジングボラード”、ストックホルムで有名な”音の出る歩道”などの設置によって、市民が歩きたくなるような歩道を整備し、健康になってもらうという計画。
絵にかいた餅にならないよう、提言していきます。
まだまだ、国保の限度額の引き上げや乳幼児医療費の拡充、一般ごみの有料化など議論しなければならない問題は山積みです。
明日から総務文教委員会が始まり、本格的な議論がスタートします。
今年から始まる政策は、私独自で提案したのが実ったものも多く、職員さんのご尽力に感謝もしていますが、それで放置していてはいけません。
どのような方向性で進めていくのか、責任をもって一緒に進めていきます。