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【教育】校区の再編成について②@H27.12月議会

参考(前回のブログ→ http://hatanakamasaaki.net/news/?p=1249 )

【質問】
かねてより申し上げているとおり、高石市には校区に不公平感のある地域が何カ所か存在します。
府営住宅やグリーンモールなど加茂1丁目の南側にお住いの児童達は近くの高石小学校に通学するのではなく、遠くの加茂小学校に通学しています。
距離の差でいうならば、近くの高石小学校は約350m、遠くの加茂小学校は約850mとなっており、その差は500mもあります。
この地域は、なぜ近くの高石小学校に通学できずに遠くの加茂小学校に通学せざるを得ないのでしょうか?

【答弁】
南海本線の踏切を横断するリスクがある。

【質問】
綾園3丁目は踏切を渡って高陽小へ、西取石も踏切を渡って取石小へ通学しています。
整合性がある理由とは言えません。
それではお聞きしますが、南海本線の連続立体交差事業が完了する予定は、いつ頃でしょうか?
前回の議会では平成31年春に完了予定とありましたが、これに変更はないでしょうか?

【答弁】
本線部分においては平成31年春を予定している。

【質問】
では、この平成31年度に南海本線が高架化すれば、加茂1丁目の南側にお住まいの小学生児童は高石小学校に通学できるようになるということでしょうか?

【答弁】
校区の編成には慎重な研究のうえ判断したい。

【質問】
いやらしい質問の仕方をして申し訳ありません。
しかし、加茂1丁目の南側にお住まいの小学生児童は踏切を横断するリスクがあるから、
近くの高石小学校から500m以上離れた加茂小学校へ通学しているのに、
南海本線の高架化で踏切を横断するリスクがなくなっても通学校区は変更されずに加茂小学校へ通い続け、
中学校も高石中学校を通って向こう側の取石中学校まで通学させるということになります。

加茂1丁目の校区変遷の経緯を申し上げると、
昭和28年~42年までは高石小学校と東羽衣小学校の学区でした。
昭和43年に自由学区となり羽衣小学校と東羽衣小学校に通学できるようになり、
昭和47年に加茂小学校が創設され、現在に至ります。
40年間、何の変遷もないまま現在にいたります。

こういった経緯があるので、現在の通学区が歪になっているのは致し方ない面もあります。

しかし、南海本線の高架化、南海中央線の供用開始などで高石市の地図が大きく変わりつつあるのに、
通学校区を全く変えないというのは不公平感がますます大きくなってしまうと感じています。

通学校区の編成で私が一貫して申し上げている主張は「議論を速やかに始めてください」ということです。

なぜか。

再編成しても不公平の地域は必ず存在するからです。

例えば、南海中央線を通学校区の境界として新たに設けたとしても、
加茂2丁目北側の中学生は高石中学校を通って取石中学校に通学するという結果が残りますし、
取石中学校区の加茂2丁目南側はそれでもまだ高南中学校がイチバン近い中学校のままです。

再編成はしなければいけないけれど、
100%の住民が満足する区割りは困難であるというのが通学校区の再編成が抱える課題であることから、
いかに地域住民の意見に耳を傾け、最大公約数を見出していくという民主的手法が欠かせないのです。

さて、こういう理由から「議論を速やかに進めてください」という観点での質問を致します。

平成24年の6月の定例会で私はこう申し上げました。
「平成28年の南海本線の高架完了を一つの時期ととらえて、通学校区の編成について検討していただきたいと思います。
また、少しでも早く現在の通学校区を適正にするためにも、高架完了の平成28年から検討を進めるのではなく、
現段階から調査研究を重ねて、平成28年のときには一定の方向性を打ち出せるように進めてほしいと思います。」

この前段で教育部理事は課長時代、このように答弁されています。

「南海の連立も含めた今後のまちづくりの進捗状況等を勘案しながら、慎重に研究してまいりたいと考えております。」

南海本線の高架完了時期は遅れているので平成28年度には踏切が解消されることはないのですが、
3年前に「高架が上がってから校区再編の議論を進めてはもうすでに遅いから、今のうちに進めて欲しい」と訴えました。

さて、この3年間、どのような慎重な研究がされたのか教えてください。

【答弁】
(児童数の推移などの研究との答弁だが、ほぼゼロ回答)

【質問】
校区の再編を訴えてるのは私だけではありません。
会派を越えて、多くの議員さんが質問されておられます。

また、校区の再編を訴えているのは議員だけではありません。
個人的なアンケート調査を平成23年に行っております。

「校区におけるアンケート」ということで、0歳から中学3年生までのお子様がいらっしゃるご家庭、
115件の校区に対するご意見を色んな方にお手伝いいただき意向調査しました。

最初の設問は、校区のあり方についてです。
大変満足、満足、ふつう、不満、大変不満と回答項目を設定しました。
可能な限り誘導的でない客観的な設問を用意したのですが、それでも「校区についての質問」となれば不満に偏ると予想していました。
しかし、その回答結果は想像以上でした。結果は「大変満足、満足が0件、ふつうが1件、不満が31件、大変不満が58件」となりました。

次にその理由についてです。

通学距離、通学路の安全性、校区の編成、その他と設定し、複数回答も可能としたところ、回答のほとんどが「校区の編成」に原因があるとのことです。
議員が実施しているアンケートだからエビデンスとしては乏しいと思われるかも知れませんが、それでもこれだけ顕著な結果を誘導させることなんて不可能です。

私が今まで申し上げた指摘箇所、千代田1,2丁目、綾園1丁目、加茂地域、西取石3丁目、8丁目など。
すべてが全て丸く収まるとはいかないまでも、教育委員会ができうる最大限の努力は尽くして欲しいと思うのは私個人の独善ではありません。

こういった思いをお汲み取りいただいて、議論でも協議でも、もう少し成果物がでるような「慎重な研究」でも、進めていただきたいとい思います。
いい加減、一歩でも進めてください。

【参考資料】

各通学校区の最長距離一覧・・・EPSON001

小中学校区の図

EPSON MFP image

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