畑中政昭公式webサイト

自家発電機「買ったけど、使えなかった」がないように

台風21号の停電被害を受けて、自家発電機を3機購入(150万円/1機)するそうです。
補助金がないから一般財源での購入になりますが、それでも購入に踏み切った判断は評価できるものです。

仕様は可搬式で1機は取石の消防倉庫、2機は市役所に保管し、災害発生し停電したら運搬するようです。

さて、当然気になるのは「なぜ常設じゃないのか?」という疑問点ですが、仮に福祉避難所であるパンセやデージードームに常設してしまうと、そのほかの施設に運べなくなります。
また、常設は設置費用などのコストが高く、個人的試算でも桁が違ってくると思われます。

しかし、汎用性の高い可搬式は、停電している施設まで運搬しなければなりません。

そのオペレーションがどこまで想定されているのかを確認すると、土木部所有のユニック車で停電施設まで運搬し、分電盤へ接続するとのことでした。

災害が発生し、樹木等が倒壊していると、土木部の優先されるべきミッションは道路の啓開作業です。
台風21号のさいも、深夜まで啓開作業に従事されていました。

災害時に忙殺されるであろう土木部が、ユニック車で自家発電機を運搬できるとは思えません。

かといって、災害対策を統括している総務部(危機管理課)も運搬オペを担当するべきではありません。

運搬オペの担当がまだ決まっていないということなので、提案しているBCP(防災タイムライン)のなかに盛り込んで、マニュアル化するように指摘しました。

「モノはあるけど、使えない」なんて間抜けなことがないように予算委で申し上げました。