未来の公教育
未来の教育を考える日「NEXTDAY2019」に参加してきました。
概ね賛同できますが、
「日本の教育は、子どもの学びたいニーズとマッチしていないし、これからは多様化されていくから自分の好きなものをもっと選べるようになればいい」という論には、半分賛成で半分反対。
公教育は、教育課程を終えた若者に社会で対応できる基礎力を養う場であるべきです。
例えば数学の証明なんかは、学んでる当時は不要と思えても、いま思い返せば「証明を学んでなかった自分」はもっと論理的に考えることができませんでした。
「自分に合わないから、苦手な科目を学ぶの諦めて、好きなことして成功した」とかいうYouTuberやベンチャー経営者は、あくまで「少数の成功者」であって、彼らの成功体験を鵜呑みにした公教育のあり方は、とても危険だと思うんですよね。
もちろん、彼らの生き方は大いに参考にするべきところがあるわけですが。
夢に向かって挫折した若者が、それでも企業が求める能力を基礎として保持できるために、公教育があるんだと私は考えています。
もっとも、いまの公教育がそれに合致してるかは疑問ですが。
共感を抱けたのは、これからの日本人に必要な3つの素養として、
①好奇心
②情熱
③独自性
であって、
それらを醸成するために必要な5つの行動が、
①得意なことを見つけて、フォーカスする
②(得意なことを見つけるために)色んなことをやる
③変化対応力(変化を経験する)
④自分が主体となる
⑤対話と発信
でありました。