向き合い続けている問題「健幸まちづくり協議会」
昨日は、しつこく指摘し続けている問題だらけ(私の主観)の「健幸まちづくり協議会」の問題。
主なポイントは以下の通りです。
①健幸ポイント事業
歩けば歩くほど、ポイントが付与されるインセンティブ事業。
H31は、ここに4700万円(市:3900万円)。
R2は、ここに5700万円(市:3600万円)を使うそうです。
ちなみに、私はここを大阪府の健活マイレージに事業統合して、この数千万円の支出を浮かせて、教育に充当すべきという考えです。
考えの違いは埋めようがないので、それならせめて、健康への意識が低い(普段から運動せずに、生活習慣病に陥りやすい)方々にアプローチしないと「意義がない」と言い続けてきました。
元から運動している人に、税金でポイント付与することになりますから。
そこで、行政が考えてきてくれたのは「健幸アンバサダー」、ポイント付与者の中から、アドバイザー的な方を育成し、口コミで広げていくという、まさかの口頭伝承による拡散方式。
アナログ手法が悪いとは言いませんが、エクストラハードモードであることは明白。
②リビングラボ事業
保健センターで、ヘルスケア産業の育成をしながら、商品開発も手掛け、雇用の創出をはかるという事業。
H31は、ここに3100万円(市:1560万円)。
R2は、ここに2600万円(市:1300万円)を使うそうです。
リビングラボは、そもそも行政側のメリットとして「コストの削減」がメリットであるはずなのに、こうして補助金を流し続けているわけです。
そして、そもそもの目的である「自走」もできてなければ「収益化」もできていないわけです。
ましてや、それに至る成果物を生み出していない民間業者にお金を払い続けているわけです。
民間レベルの常識では「撤退ライン」を超えているわけですが、絶対に撤退しようとはしません。
なので、どうにかテコ入れできないか、悩み続けている案件です。
で、行政がテコ入れで出してきた秘策は、ソーシャルインパクトボンド。
リビラボできていないのに、SIBを手掛けるという発想。
せめて、「評価機関は中立性を担保するように」「社会コストの削減を厳しく評価するように」と申し添えました。
③でも、医療費下がってるってよ。
けっこう辛辣に指摘したのですが、どうやらH31は医療費が削減されているようです。
「抑制」ではなく「削減」です。
今や、少子高齢化で、医療費が上がり続けるのは止められない現象であります。
なので、その「上げ幅」を抑えようと、どの自治体も必死に頑張っているわけです。
高石市も頑張っているのです。
しかし、答弁で「医療費が下がってる」と、まさかの大きな成果が示されました。
おそらく、関係職員は心の中で、ガッツポーズをしていることでしょうし、批判している私も当事者意識をもって「なんとかできないか」と提言し続けてきたので、祝杯を彼らとあげたい気持ちになりました。
しかし、もう一つ厳しくみないといけません。
投資対効果。
今まで国費合わせて億を超える投資をしてました。
それに見合う効果があるのか、またまた、この効果が今後も続くのか。
それを見極めるのは、もう少し先になりそうですが、健康施策を進めて、少子高齢化という難局を、現場の職員と、それをチェックする私たちとで、共に乗り越えていきたいと思うのです。
もちろん、市民の税金に対し、敬意を払ったうえで。
・質問の動画です(youtube)
https://youtu.be/9hl-M9p9_E4?t=21335
・リビングラボ
https://futurecenteralliance-japan.org/innovation/livinglab
・SIB(ソーシャルインパクトボンド)
https://www.murc.jp/report/rc/column/search_now/sn170130/