指定管理について思うこと
27日から始まる12月議会。
ふれあいゾーンの指定管理が更新されようとしています。
指定管理とは、公共施設を民間事業者が運営するシステム。
利用率の低かったふれあいゾーンを、コナミスポーツの民間ノウハウによって、利用率が高くなりました。
水泳教室は待機が出るほどです。
しかし、施設が活発になったからといって、指定管理の評価が決まるわけではありません。
・運営コストは改善されているか
・民間ノウハウによってサービスが向上されているか
・利用者の満足度は?
ここからが問題提起。
(今回の事業者がそうとは言いませんが)指定管理委託する事業者が、その分野において寡占状態(少数の企業が市場を支配している)になってしまっていると、競合しあえないので、サービスの質が高くなったり、コストの改善が起きなかったりします。
また、選定側からも比較分析しにくくなるという問題が浮かび上がります。
これでは、「低コストの運営により、民間ノウハウを活用して利用者満足度を高める」ことに限界が出てしまいます。
さらに、競合相手がいなければ、市役所との交渉や契約も条件不利な局面が生まれやすくなります。
市役所はあくまで発注側になるので、受注側が市場に1社しかないとなれば、選択肢がなくなるわけです。
ある特定の分野の市場経済が寡占に近づけば、このように指定管理にも影響が及びます。
新しい形の指定管理ができないものか、ここ数年、模索している課題です。