補正予算、修正案、否決。
高志会、修正案、否決
Instagramで動画で説明していた「ゴールドステッカー認証店舗(飲食店のみ)への支援金」について。
高志会として、「飲食店への支援も必要だが、もっと幅広い他業種への経済支援が必要」という考えのもと、修正案を提出したのですが、7対7の可否同数で、委員長採決にまで持ち込んだのですが、否決となりました。
そもそも、どういう議案だったのか
今議会で出された経済対策の議案は3つ。
❶.うれしーとキャンペーン(第2弾)
❷.キャッシュレス決済プレミアム
❸.ゴールドステッカー推進事業
私たちは、この❸について反対をしました。
なぜ反対なのか
飲食店の皆様には、大変申し訳ない内容を今から書きます。
このゴールドステッカーの推進事業は飲食店が対象になります。
しかし、飲食店(時短営業等の要請に応じた店)は日額計算される支援金があります。
(高石市のゴールドステッカー推進は、1回5万円)
もちろん、飲食店の規模によっては、それだけで固定費を賄えない場合もありますので、「もらいすぎてる」「まだまだ不足している」は、規模によってそれぞれでしょう。
ただ、他の業種(小売店やサービス業)は要請そのものがないから、日額計算による支援金はありません。
また、同業種でも時短営業協力金の支給対象となっていない飲食店(喫茶店など)も支援金はありません。
ということもあり、私たちは「支援金をもらっている飲食店に上乗せするような事業よりも、業種全体が恩恵を被る経済対策にすべき」という考えに至りました。
飲食店はどう思っているのか?
行政に「そもそも飲食店はどう思っているのか?市場調査はしたのか?」と聞きました。
答えは「していない」というもの。
私たちは、市場調査というほどでもありませんが、数日の間に飲食店さんに聞き取りをしました。
この事業をストップすることで、飲食店がもらえるであろう5万円/1回がなくなるわけですから、聞ける範囲だけでも想いは受け止めておこうと思いました。
(聞けなかった店舗様、申し訳ありません)
飲食店の声としては、
「貰えるものは、しょうじき有難い」
「でも、今でも、貰いすぎという批判を受ける」
「その批判を助長するような支援金は反対」
「飲食店だけでなく、全ての業種に広げるのは賛成」
「営業したくても、その機会を与えられていないのがツラい」
「時短営業を守っていない店もある、正直者が馬鹿を見ないようにして欲しい」
「いつも世話になっている取引先が疲弊していくのがツラい」
などでした。
みなさま、有り難うございました。
つまり、(私たちの知る限りでの)飲食店も大歓迎ではないわけです。
では、一体、1300万円も使って誰が喜ぶのか?
不公平を助長するような1回5万円の支援は必要なのか?
結果は、可否同数で否決
修正案は高志会以外からも提出されました。
市民の声・共産党からです。
(内容は以下の画像の通りです。)
「市民の声・共産党」案は、うれしーととキャッシュレスも削る案だったので、賛成できませんでした。
「高志会」案は、ゴールドステッカーへの支援金だけを削る案でしたが、賛同してくれたの共産党だけでしたので、7対7となり、可否同数。
委員長採決で「否決」となりました。
力不足でした。
ご協力いただいた飲食店の皆様、本当に有り難うございました。
結びに
さて、ここまで書きましたが、「飲食店は協力金があるから楽ちん」なんて決して思っていません。
上にも書いたように、営業できない苦しさや、僻まれる辛さがあります。
営業できている他業種も、お客さんが来ないのにお店を開けないといけない苦しさや、一時支援金の対象にもならないもどかしさがあるでしょう。
また、苦境だからこそ、雇用されなくなったり、生活に厳しい方も当然いらっしゃいます。
これらは殆ど制度によって生じる不公平です。
そして、いちばん待遇が変わっていないのがその制度を作っている政治家ではないでしょうか。
だからこそ、私たちの手で、不公平を助長する支援金を止めたかった。
悔しいですが、今、私たちにできることは、(定数削減などは当然のことですが)少しでも困っている方々に行き渡るように政策提案していくことです。
加えて、市内でお金を使うことです。
Instagramでは、緊急事態宣言の時に利用させてもらった飲食店を、おぼつかないリポートで投稿していますが、市内のお店は「近くで便利」という利点があります。
ECサイトも便利ですが、時には店主と語らいながら物を買うのもいいじゃないですか。
愛着が湧きませんか?
裏ナンバのお店も美味しいですが、地元で馴染みの店を作るのも楽しい高石ライフになりますよ。
私は、地域で経済を回すという政策に重きを置いてます。
今回の議案のことは残念ですが、それでもその思いの実現に向けて、これからも頑張ります。
気持ちを切り替えて。