» 2012 » 5月

木曜日のことですが、政経倶楽部大阪支部の1周年の例会において、パネルディスカッションのコーディネーターとして参加をさせていただきました。

今、大阪維新の会をはじめ、滋賀、名古屋、愛媛などで「地方から国を変える」という行動体が群れを為して誕生しています。我ら林塾の塾長である林先生も「地方議員にこそ国を変える礎となる」とインスピレーションを受け、7年前ほどに林塾を創設されました。この林塾は、1年間は塾生として学ぶという期間があります。「この指とまれ」で多くの塾生を囲い込むのではなく、少数精鋭の仲間たちと同じ釜の飯を食べ、孔子や老子などの中国思想や大和ことば、世界史観などを学び濃密な時間を過ごしていきます。

この林塾の塾生の宿泊費などにご支援をいただいているのが政経倶楽部連合会です。

 

パネリストは、岡本忠藏:京都府議会議員、畠中光成:みんなの党第8区支部長、吉田康人:前高槻市議会議員、特別講師として林英臣先生というメンバー。「地方議員が考える国家観」として、国防などの安全保障、徳育を中心とした教育改革、皇室を中心とした日本の在り方などを議論させていただきました。なかでも、岡本府議が国防についてブログで分かりやすくまとめていただいているので、コチラ(岡本忠藏HP)もご参照ください。

 

 

さて、敢えて特筆したいことは「地方から国を変える団体」についてです。この例会でも議論の焦点の一つとなったのは、大阪維新の会です。上記にも列挙しましたが、これから地方から国を変える行動が盛んになり、群雄割拠の様相を呈すことになるでしょう。しかし、その行動体のスタンスが「我々こそが」という排他的な姿勢になってしまっては求心力のある行動体とはならないでしょうし、やや独裁的かつ統制的な政治が行われてしまう危険性も孕んでいます。よって、それぞれがそれぞれの特性を活かし役割分担をこなしていかなければなりません。

 

そのなかで大阪維新の会などは、「既存政党にはないスピード感があって頼もしい」とあれば、一方で「独裁的だ」という批判的な意見もあります。私は、二つとも大阪維新の会という特性であって、どちらか一方の角度で賛否の全てを評価することは難しいし、あまりにも部分的な見解であると考えます。たしかに独裁的だけど、今の混迷している時代においては、それぐらいの勢いのある行動体による破壊活動が必要であると、私は評しています。政策的な是非よりも組織の総体としての評価ですが。

よって、ニュースや新聞などで取り沙汰されている維新の会の一挙手一投足に、いちいち賛否を論じるのは聊か早計であると思います。

 

何事も新しくするには、まずは古いものを壊さなければなりません。明治以来続く府県制度と中央集権体制、過度の西洋化。大正以来続く個人主義の蔓延。戦後においては、アメリカに押し付けられた日本国憲法、皇室という存在の希薄化など、あまりにも古い体質がそのまま残っている状態が今の日本です。それらをまずは壊さなければなりません。その役割というのが維新の会ではないでしょうか。であるならば、少々荒っぽくなってしまうでしょうし、それぐらいでなければ旧体制というものは壊れないでしょう。

 

しかし、壊したあとの再生。つまり建設革命はどのようなものであるべきか。坂元龍馬は、倒幕後のビジョンを考えていたからこそ船中八策を考えることができたのでしょう。地均しが済んだあとに、どのような建物を建てるかを今のうちからしっかりと考えておかなければなりません。今のところ、破壊後のビジョンをもっている行動体は、この国には未だ存在していないように思えます。

 

そんな新たな国家ビジョンである国是と呼ばれるものを地方議員で議論し合うパネルディスカッションが、この例会でした。有難いことにご参加いただいた皆様からも「有意義だった」とのお声を頂戴することができました。この議論の内容を煮詰めていくことも必要ですが、私たちは評論家ではなく政治家ですので、思いやビジョンを結実させてこそ、その存在を認めていただける立場です。

 

正しいことは誰でも言えます。

それを実行し、実現させなければなりません。

私が正論を主張することの為に市民の皆さまから選ばれたわけじゃありませんので。

まずは地方から実践していきます。

 

今年の議会人事が決まりました。

 

議 長:古賀秀敏 議員(市民クラブ)

副議長:佐藤一夫 議員(公明党)

監 査:綿野宏司 議員(市民ネット)

 

申し合わせにより、以上の3役は一般質問ができません。私は、一昨年は副議長、去年は監査と2年間一般質問ができませんでしたが、今年から久しぶりに一般質問の機会を得ることができました。

 

質問ネタ溜まってます。

6月議会が待ち遠しい。

9日、10日と9カ月ぶりに東北へ行ってまいりました。目的は福島の現状把握と、被災地の復興へのアプローチを学ぶことです。

 

一日目は福島県。福島県庁にてAFTC~たむらと子どもたちの未来を考える会~の半谷講師をお招きし、講演を受けました。

かなり専門的で科学的な内容だったので、いまだに消化できていない部分もありますが、総じて風評被害におけるダメージは予想以上のもので、マスコミの流す偏向的な報道が福島を苦しめているという現実を見せつけられました。

農林水産業においては出荷自粛、制限、入荷拒否、価格下落など、製造業においては納入拒否、工場の県外移転、観光業においては、予約のキャンセル、9割減となった会津若松市への修学旅行、福島からの避難児童に対するいじめ、避難者受け入れ拒否など、被災していない私たちがいくら「復旧復興支援のために避難者を受け入れ、現地の野菜を購入し、福島を援けよう!」と行動していても、想定以上に悲惨な現場の情況でした

県庁としては、「除染なくして復興なし」と掲げ、除染対策を最優先課題と位置付け、試行錯誤のなか懸命に対応されています。しかし、(1.0mSv/Y未満の地域においても)除染ボランティアも風評被害による影響などでなかなか集まらないということでした。

 

講演の内容も「福島のモノは全て汚染されているので危ない」という極論でもなく、「放射能なんてそこまで危険なことないんだから」というオールオッケーでもなく、食べるのに控えた方がいい食材はこれとこれ、安心して食べれるものはこれとこれ、というものを野菜の育ち方、魚の生息区域といった科学的、生物学的な分析をもとに学ぶことができました。

しかし、いくら情報が正しくても消費者が間違った情報による不安を抱えたままでは、根本的解決には至りません。正しい情報の啓蒙も大切ですが、情報ソースの確実な機関が統一的見解を示すことができればいいのですが、国の信頼性は今や失墜しているので、本当に難しい問題だと、歯がゆく思え胸が痛くなりました。

 

二日目は、宮城県の七ヶ浜町。高石にもあるJXのコンビナートを抱える自治体です。町並みが非常に綺麗に整理されていて、昨日の福島の現状も比較すれば「あぁ、もう復旧は進んでいるんだなぁ」と表面的な感想を抱いてしまいました。

町役場にて、復興への対策会議でお忙しいなかお邪魔をし勉強をさせていただいた後、バスにて駅へ向かう途中、私が抱いた表面的な感想は一変しました。

そこには、未だに山積みされているガレキ、海水が引いていないエリア、波に持って行かれた家屋は剥き出しにされた基礎がそのまま残されていました。

バスの道程の途中、公民館や病院で乗降されていたお婆ちゃんは、物悲しい表情になり、「この道を通るたびに、思い出してしまうんやろなぁ」と改めて災害というものは、無情で残酷なものだと認識させられました。

 

私が、高石でしなければならないこと。

より具体的に、より明確にさせられた二日間でした。

「地方分権や道州制を世間の勢い流され進めるのではなく、きっちりと勉強していこう」という理念で、関西圏政治研修会という超党派での勉強会が何度か開催されています。

本に書いてあるレベルの情報や、ネットで探せば見つかる程度の内容ではなく、かなり突っ込んだ生の情報や、キチンと整理された学術的理論なども拝聴できるので、毎回楽しみにしています。また、同市の議員さんにも共有して欲しいので、同行させてもらっています。

 

今日は、滋賀県は大津市で開催されました。

前段は、西宮市議の今村岳司議員の議会改革についてのオハナシ。

 

 

今村さんとは何度かお話させていただいたのですが、私が本当に尊敬できる・・・というか、この人すげーな、この人が議員なら市民の皆さんは恵まれてるな、などと思える同業者はけっこう数少ないわけで。その内のお一人がこの今村さんです。

 

何がすごいのかというと、常に原点を忘れずにブレずに政策を考えていること、それもかなり根源的、哲学的に。

「そんなん、当然やん」と住民の方は感じられるでしょうが、これがなかなか難しい。議員というのは情熱が強ければ強いほど、視野が狭くなってしまい、住民の幸せを増進させることが最大目的ではなく、実現に向けて進行中の政策を実現させることが最大目的となってしまうことが往々にしてあります

そうなってしまう原因はたくさんあります。その政策を編み出すのに、常日頃張っていたアンテナから市民からの意見聴取、それを実現させるために法体系や条文を読み漁り、職員と侃々諤々とヒアリングし、専門家からアドバイスを聞きに遠方まで足を運び、他市の事例を調査し、ときには新幹線で現地まで訪れ・・・何日かで実現することもあれば、何カ月も要することもあります。となると、やはり人間なので「これだけ汗かいたのだから、何としてでも結実させよう」と考え始めてしまいます。

目的が、「住民の幸せ」から「自己満足」に変わってしまうんです

会社なら、どれだけしんどい思いしても上司に撥ねられたらそれで終い。いちから作り直しという厳しい洗礼を浴びるのですが、議員は上司がいません。それを自分で見詰め直す作業が必要になるので、ある意味、没頭すればするほどタチが悪い結果を招いてしまうこともあるのです。

私たちの仕事の目的を序列化したならば、自分の喜びより、市民の喜びが優先されるべきです。そして、市民の喜びが自分の喜びと折り重なるようであれば理想的ですね。

 

翻って、今日のテーマの議会改革。いま、議会改革は流行っています。議会の透明化、ムダの削減、機能向上などなど、変えていかなければならないものはたくさんあります。

しかし、残念ながら「他所がやってるからウチもやろう」という何かしら輝いて見える先進事例の輸入合戦が自治体同士で繰り広げられているように思えて仕方ありません。先進だからといって住民の幸せに繋がるとは限らないのに。

確かにそれは必要、でもそれにかかるコストは成果に見合うものなのか?

これを実現することで、住民の皆さんは喜んでくれるのか?

住民福祉の増進にどれだけ寄与することができるのか?

そもそも高石にとって必要なものなのか?

この掘下げがなされないまま、なんかいい感じの政策が実現されていくと、有名無実の制度だらけになってしまいます。

 

恥ずかしげもなく申し上げますと、一期目のときは、そうでした・・・。

あの町のあの政策は高石に導入すべきだ!あの研修で学んだ事例は高石に応用できるはず!

高石市議会には何が欠けていて、何が課題で、どんな特性があって、どんな将来像を描くべきかという視野が全く抜け落ちていました。

 

高石になくて他所がやっていることは素晴らしい!高石にも取り入れるべきだ!

こんな考えが基になって、赤字だらけの市民病院・我田引水型の政治で国際競争力のなくした空港、港湾・特徴がなく画一的な市民会館・駅舎・道路・・・などが今の財政をひっ迫させ、経済成長を果たせなかった要因の一つでもあるのに。

 

地方分権が進めば、今迄の議会運営では太刀打ちできなくなります。以前から何度も警鐘を鳴らしていますが、強い地方議会を作るために決して忘れてはならない視点を改めて認識できました。

 

今村さんのお話の気付きは、ざっとこんな感じですが、もっと色んな議員さんに聞いて欲しいと思う内容です。もっと言えば、聞かせてあげたい議員さんをお連れできればと思いました。

 

後半のお話は、大学教授の道州制についての内容。

総花的であって、教科書を読んでいるような講演でした。拝聴するのは二度目で、一度目が非常に示唆に富んだ内容だったので期待していたのですが、素直な感想は残念でした。

 

最後に今日のメモ

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