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公務員には気持ちよく働いてもらいましょう・・・というお話

12月議会の一般質問では公民較差を埋めるために「一般行政職と技能労務職の俸給表の分離」を提案し、この議会では「国家公務員の俸給表に準じた給料表の導入(=わたりの廃止)」「現給保障の段階的解消」「退職手当の引き下げ」などの議案が提案されており、公務員に支払われる給与等が段々と削られていくという時流にあります。

 

私は「公民較差の縮小」「公平性」という観点で公務員の給与を考えるので、上記に挙げた点は全て賛成で、まだまだ公務員が既得権益を死守しているという実態も否めません。

 

ただ、しかし、「公務員=税金泥棒」「公務員は暇人」という決め付けも好きではありません。皆さんの会社を振り返ってみても、優秀な人もいれば使えない人もいますよね。やる気のない人も意識の高い人もいます。そういうのひっくるめて「組織」ではないでしょうか。

 

だから、市民の皆さんが真面目な職員も不真面目な職員も十把一絡げで公務員叩きをすると、真面目な職員だって人間なのでモチベーションを下げてしまいます。となれば、私たちの税金が勿体ないじゃないですか。悪事は止めさせなければならないし、働いていない職員は働かさなければならない、その為に、私は上記のような提案をしているからであって、根拠のない批判は、結局は私たちへの行政サービス低下に繋がるから止めた方がいいと思います。

 

そしてこれは私たち議員にも言えることです。公務員叩きは市民ウケがいいです。民間はもっと働いてるぞ!高給取りだ!と議員が訴え、それをみて拍手喝采する市民という構図は今でも見かけます。反体制の主張をすればウケはいいのですが、私たちはウケるために議員をやっているわけではありません。公務員の矜持を護り、市民との信頼を勝ち取るための手段、手法を考えていくべきです。

 

公務員は公務員でしか出来ないことを担っていくべきだと考えています。公務員や議員は、皆さんからの税金をどれだけ公平に使うかを決定しているところです。それはとっても大切なところで、どうしてもコストが高くなってしまうものです。だから、私はなるべく小さな政府を志向すべきだと考えるのです。

 

いずれにしろ、皆さんの税金で雇っているのです。ダメな人間は容赦なく落第点をつけましょう、同時に気持ち良く働いてもらうことも意識がけましょう。彼らがベストパフォーマンスを発揮する環境を作るのも、議会と市民の役割だと思います。