衆院選を振り返ると。
そもそも衆議院選挙は小選挙区なので、有権者の投票行動は「人物」よりも「政党」で判断されがち。
しかし、今回は「地域で確りと仕事ぶりが認められている人物」が自民圧勝の逆風に勝利したケースが各選挙区で散見されます。
少なくとも、前回よりは「政党」よりも「人物」で選ばれるようになってきている手応えを感じた今回の衆院選。
自民党にも維新の党にも、優れた人物もいればそうでない人物もいます。
無所属の私は応援する基準として次の3つを考えています。
それは、泉州地域の発展・国の未来を見据えた政策実行力、そして人柄。
なので、そもそも「政党」で選ぶ基準は持ち合わせていませんし、
残念な方が公認を得て出馬した場合に「応援できるのか?」と問われると非常に厳しい・・・というのが正直なところ。
大阪都構想そのものには疑問だらけですが、今回は人物重視で維新の党を応援しました。
(これはこれで無所属という、一見、身勝手にもとれる立場だからこそできるのでしょうが)
もちろん、「政党で選ぶべき」という考え方も正しいと思います。
政権与党を勝ち取るためには、政党ベースで投票行動を考えるべきですし。
ただ、私は政党の「公認のされ方」に大いに疑問をもっています。
船頭多しの政党役員によるパワーゲームで決められたり、
「この指とまれ」で人気政党の衣を借りるような公募であったりと、
比較的いままでは「人物」よりも「政党」の方が重視されてきた傾向にありました。
しかし、その傾向が強すぎたせいで
「政治とカネ問題」や「醜聞的なニュース」「インタビューでの残念な受け答え」により、
政治への信頼を削り取っていくことに繋がってしまいました。
だからこそ、もっと人物で評価されるような選挙であるべきだと考えています。
もちろん、小選挙区とはいえ有権者一人ひとりに人物の魅力を伝えきるのは難しいという物理的な課題はあるものの、
それでも、候補者と有権者との距離を近くする努力はしていくべきだと考えます。
そうなれば、政党はもっと人物の育成にチカラを注いでいくことになるでしょう。
「〇〇塾」とでも題して、公認の前段階からじっくりと政治家としての人物を育成することにもっとチカラを注げば、
政治家の質もあがってきます。
だからこそ、代議士は国民の声を聞いて、しっかりと報告をするということに、もっとストイックに行うべきだし、
有権者はそういった機会を逃さずに勇気をもって参加してみるという意識を養うことが肝要になってくるかと思います。
そんな社会的な雰囲気を作り出すためにも、市議として啓蒙活動に頑張らなければなりません。